文字の大きさ

4日と5日、豊橋で「市民と創造する演劇」

舞台稽古の様子(穂の国とよはし芸術劇場提供)
舞台稽古の様子(穂の国とよはし芸術劇場提供)
公演をPRする山田さん=プラットで
公演をPRする山田さん=プラットで

 市民と創造する演劇「悲劇なんてまともじゃない」(豊橋市、市文化振興財団主催)が4~5日、「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開かれる。オーディションで選ばれた市民30人と2人のプロが出演する群像劇。本番を前に、台本と演出を手掛けた山田佳奈さんに話を聞いた。
 「市民と創造する演劇」は2015年から始まり、今年で9回目。毎年3月の第1土曜、日曜に開く。今回は劇団「□字ック」を主宰する山田さんに声をかけた。脚本家として活躍する一方、舞台演出家や映画監督としても知られる。初回の「市民と創るスケッチ群像劇 話しグルマ」にも関わっている。
 コロナ禍で近年は少人数での舞台が多く、30人規模の公演は久しぶり。「悲劇なんて~」はシェイクスピア「ロミオとジュリエット」を下敷きに、登場人物一人ひとりのエピソードを織り交ぜた書き下ろしの内容だ。
 昨年7月のオーディションでは、参加した17歳から70歳までの約80人から個々のエピソードを聞き、脚本にはそれらの話を盛り込んだ。家庭や仕事、恋愛、国籍などその内容はさまざまだ。
 主役はロミオでもジュリエットでもなく、本来なら脇役の従者ピーター。田原市の介護士、村上肇規さんが演じる。「メインキャストはいるが、出ている人それぞれが主役。『自分のエピソードなので頑張りたい』と張り切る人もいる」と山田さんは話す。出演者以外に公募で集まった18歳から65歳の市民スタッフが舞台美術や衣装、小道具製作などで活躍する。
 年末に台本を渡し、1月から稽古を重ねてきた。「本番を控え、みんないい顔になった。いくつになっても承認されたい、変わりたいという意識はある。演じる人も見る人も、個性が愛せるようになればいい」と山田さん。「気負わず見てほしい。自分と変わらない人々が演じる姿に、自信や勇気など何か得られるものがあると思う。演劇の持つ力を期待してほしい」と話す。
 両日とも午後2時半開演。全席指定(未就学児不可)で一般2000円、25歳以下1000円、高校生以下500円(いずれも税込み)。視覚障がい者向けの舞台説明会(5日、要予約)や車いすスペース(要予約)なども用意。当日券は両日とも午前10時からプラットチケットセンター窓口、同11時からは同センター電話予約、午後1時半からは主ホール受け付けで購入可能(現金のみ)。問い合わせは同チケットセンター(0532・39・3090)へ。
【田中博子】

 市民と創造する演劇「悲劇なんてまともじゃない」(豊橋市、市文化振興財団主催)が4~5日、「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で開かれる。オーディションで選ばれた市民30人と2人のプロが出演する群像劇。本番を前に、台本と演出を手掛けた山田佳奈さんに話を聞いた。
 「市民と創造する演劇」は2015年から始まり、今年で9回目。毎年3月の第1土曜、日曜に開く。今回は劇団「□字ック」を主宰する山田さんに声をかけた。脚本家として活躍する一方、舞台演出家や映画監督としても知られる。初回の「市民と創るスケッチ群像劇 話しグルマ」にも関わっている。
 コロナ禍で近年は少人数での舞台が多く、30人規模の公演は久しぶり。「悲劇なんて~」はシェイクスピア「ロミオとジュリエット」を下敷きに、登場人物一人ひとりのエピソードを織り交ぜた書き下ろしの内容だ。
 昨年7月のオーディションでは、参加した17歳から70歳までの約80人から個々のエピソードを聞き、脚本にはそれらの話を盛り込んだ。家庭や仕事、恋愛、国籍などその内容はさまざまだ。
 主役はロミオでもジュリエットでもなく、本来なら脇役の従者ピーター。田原市の介護士、村上肇規さんが演じる。「メインキャストはいるが、出ている人それぞれが主役。『自分のエピソードなので頑張りたい』と張り切る人もいる」と山田さんは話す。出演者以外に公募で集まった18歳から65歳の市民スタッフが舞台美術や衣装、小道具製作などで活躍する。
 年末に台本を渡し、1月から稽古を重ねてきた。「本番を控え、みんないい顔になった。いくつになっても承認されたい、変わりたいという意識はある。演じる人も見る人も、個性が愛せるようになればいい」と山田さん。「気負わず見てほしい。自分と変わらない人々が演じる姿に、自信や勇気など何か得られるものがあると思う。演劇の持つ力を期待してほしい」と話す。
 両日とも午後2時半開演。全席指定(未就学児不可)で一般2000円、25歳以下1000円、高校生以下500円(いずれも税込み)。視覚障がい者向けの舞台説明会(5日、要予約)や車いすスペース(要予約)なども用意。当日券は両日とも午前10時からプラットチケットセンター窓口、同11時からは同センター電話予約、午後1時半からは主ホール受け付けで購入可能(現金のみ)。問い合わせは同チケットセンター(0532・39・3090)へ。
【田中博子】

舞台稽古の様子(穂の国とよはし芸術劇場提供)
舞台稽古の様子(穂の国とよはし芸術劇場提供)
公演をPRする山田さん=プラットで
公演をPRする山田さん=プラットで

カテゴリー:社会・経済 / イベント

 PR

PR