豊川で平山郁夫版画展

　美術史に大きな足跡を残し、ユネスコ親善大使としても活躍した平山郁夫の版画展が、豊川市の「やねのにっぽうホール豊川」（プリオ５階）で開かれている。６日まで。
　ほるぷエーアンドアイ主催、豊橋ユネスコ協会、東愛知新聞社など後援。収益の一部を日本ユネスコ協会「東日本大震災子ども支援募金」に寄付する。豊川市での展示は今回が初。
　「仏教伝来」「パルミラ遺跡を行く」「流水間断無」「絲綢の路パミール高原を行く」など約50作の複製版画や巧藝画作品を展示販売する。銅版画や陶版画、木版画など技法は多彩で、精密に刷った上に手彩色を施し原画の質感に迫った巧藝画は特に来場者の目を引いている。
　平山作品以外にも、東山魁夷、上村松園、小倉遊亀、平山画伯に師事した高橋新三郎の作品などが並ぶ。小さな子を連れた家族や年配の愛好家など、幅広い年代の来場者でにぎわっている。
　ポストカードなどのグッズも販売しているほか、会場一角には「豊橋ユネスコ協会」の活動紹介ブースも設けている。
【田中博子】