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越知さんが東亜同文書院記念基金会功労賞

花束を受け取る越知さん=愛知大学豊橋キャンパスで
花束を受け取る越知さん=愛知大学豊橋キャンパスで

 戦前に中国上海にあった東亜同文書院大学最後の学長で、愛知大学創立者の本間喜一氏の顕彰に力を注いできた越知專さん(92)=豊橋市小松町=が7日、東亜同文書院記念基金会から功労賞を受賞した。第29回授賞式が都内であり、越知さんはリモートで出席した。
 1953年に愛大法経学部を卒業。長年にわたり豊橋駅前で理髪店を営んできた。第一線を退いてから、本格的に大学の支援を始めた。本間氏の顕彰に力を入れ、書籍を何冊も刊行した。93年に豊橋キャンパス内に設立された東亜同文書院大学記念センターの充実に尽力した。さらに本間氏の生誕地、山形県川西町とタイアップして、東北6県から愛大豊橋校舎へ入学する学生に奨学金を贈る基金を設立した。これらの活動のために多額の寄付をした。
 授与式で、基金会長の川井伸一・愛大学長は「本間氏の顕彰や記念センターの充実など、大学へ大きな貢献をしていただいた」とたたえた。
 豊橋キャンパスからリモートで出席した越知さんは「本間氏は実際に行動した人。1963年に愛知大学山岳部の学生が薬師岳で遭難した時は『人命は地球より重い』と話し、救助活動に全力を注いだ」などと紹介。「本間氏の精神を忘れず、大学の運営を続けてほしい」と述べた。
 東亜同文書院大学は愛知大学の前身とされる。基金は書院大の卒業生、愛知大などが寄付して設立した。書院大とその経営母体「東亜同文会」に関わる研究や啓発活動などで顕著な功績が認められた個人、団体を顕彰している。
【竹下貴信】

 戦前に中国上海にあった東亜同文書院大学最後の学長で、愛知大学創立者の本間喜一氏の顕彰に力を注いできた越知專さん(92)=豊橋市小松町=が7日、東亜同文書院記念基金会から功労賞を受賞した。第29回授賞式が都内であり、越知さんはリモートで出席した。
 1953年に愛大法経学部を卒業。長年にわたり豊橋駅前で理髪店を営んできた。第一線を退いてから、本格的に大学の支援を始めた。本間氏の顕彰に力を入れ、書籍を何冊も刊行した。93年に豊橋キャンパス内に設立された東亜同文書院大学記念センターの充実に尽力した。さらに本間氏の生誕地、山形県川西町とタイアップして、東北6県から愛大豊橋校舎へ入学する学生に奨学金を贈る基金を設立した。これらの活動のために多額の寄付をした。
 授与式で、基金会長の川井伸一・愛大学長は「本間氏の顕彰や記念センターの充実など、大学へ大きな貢献をしていただいた」とたたえた。
 豊橋キャンパスからリモートで出席した越知さんは「本間氏は実際に行動した人。1963年に愛知大学山岳部の学生が薬師岳で遭難した時は『人命は地球より重い』と話し、救助活動に全力を注いだ」などと紹介。「本間氏の精神を忘れず、大学の運営を続けてほしい」と述べた。
 東亜同文書院大学は愛知大学の前身とされる。基金は書院大の卒業生、愛知大などが寄付して設立した。書院大とその経営母体「東亜同文会」に関わる研究や啓発活動などで顕著な功績が認められた個人、団体を顕彰している。
【竹下貴信】

花束を受け取る越知さん=愛知大学豊橋キャンパスで
花束を受け取る越知さん=愛知大学豊橋キャンパスで

カテゴリー:社会・経済

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