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障害者が学ぶ東日本大震災の教訓

災害時は孤立しないことが重要と語る山下さん㊧=さくらピアで
災害時は孤立しないことが重要と語る山下さん㊧=さくらピアで

 豊橋市東新町の市障害者福祉会館「さくらピア」で11日、「さくらピア 3・11を忘れない集い」が開かれた。東日本大震災の追悼や復興を祈念するとともに、震災から「障害者の避難」などについて学んだ。今回は「車中泊」がテーマの講演のほか、避難訓練、消火器を使った初期消火体験があった。
 震災の犠牲者に黙祷を捧げた後、市障害福祉課の佐藤隆さんが開会のあいさつをした。南海トラフ地震に触れ「いつかは分からないが、必ずやってくる災害。自身が生き残る準備を整えるのはもちろん、後の世代に何をどう残せるかを考えるのも重要」と、心構えを語った。
 次に「豊橋障害者(児)団体連合協議会」の山下徹会長が「障害者の避難と車中泊での工夫」について講演した。山下さんは「災害が起きても、自宅が安全なら避難所へ移動しなくてもよい。大切なのは災害の度合いと、自身の障害特性を見極め、適切な避難方法を選ぶこと」とアドバイス。避難場所では「わがままはダメだがマナーある要求は必要」とし、障害特性を伝え、手助けを求める大切さを説いた。
 車中泊について「注目されているが、準備が多く避難場所としてのハードルは高い。一つの手段として考えて」と説いた。「障害を持っているからと避難を諦めてほしくない。普段から周囲とコミュニケーションを取り、避難について話し合ってほしい」と語り「災害時は孤立しないことが大切」と繰り返した。
 講演が終わると、職員や、この日の館の利用者ら約80人が参加した避難訓練があった。隣の桜ケ丘公園へ移動し、消火器を使った訓練を見守った。
【夏目敬介】

 豊橋市東新町の市障害者福祉会館「さくらピア」で11日、「さくらピア 3・11を忘れない集い」が開かれた。東日本大震災の追悼や復興を祈念するとともに、震災から「障害者の避難」などについて学んだ。今回は「車中泊」がテーマの講演のほか、避難訓練、消火器を使った初期消火体験があった。
 震災の犠牲者に黙祷を捧げた後、市障害福祉課の佐藤隆さんが開会のあいさつをした。南海トラフ地震に触れ「いつかは分からないが、必ずやってくる災害。自身が生き残る準備を整えるのはもちろん、後の世代に何をどう残せるかを考えるのも重要」と、心構えを語った。
 次に「豊橋障害者(児)団体連合協議会」の山下徹会長が「障害者の避難と車中泊での工夫」について講演した。山下さんは「災害が起きても、自宅が安全なら避難所へ移動しなくてもよい。大切なのは災害の度合いと、自身の障害特性を見極め、適切な避難方法を選ぶこと」とアドバイス。避難場所では「わがままはダメだがマナーある要求は必要」とし、障害特性を伝え、手助けを求める大切さを説いた。
 車中泊について「注目されているが、準備が多く避難場所としてのハードルは高い。一つの手段として考えて」と説いた。「障害を持っているからと避難を諦めてほしくない。普段から周囲とコミュニケーションを取り、避難について話し合ってほしい」と語り「災害時は孤立しないことが大切」と繰り返した。
 講演が終わると、職員や、この日の館の利用者ら約80人が参加した避難訓練があった。隣の桜ケ丘公園へ移動し、消火器を使った訓練を見守った。
【夏目敬介】

災害時は孤立しないことが重要と語る山下さん㊧=さくらピアで
災害時は孤立しないことが重要と語る山下さん㊧=さくらピアで

カテゴリー:社会・経済

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