鳳来寺山の3匹の鬼をデザインした手ぬぐい

　新城市門谷の鳳来寺山に伝わる３匹の鬼をデザインした手ぬぐいが、鳳来寺などで発売された。観光振興を図ろうと市民グループ「鳳湯会（ほうゆかい）」が企画した。１枚２０００円（税込み）。
　山には青、赤、黒の鬼がいたという言い伝えがある。鬼たちは寺の開祖利修仙人を守っていたが、仙人が入定（にゅうじょう）した際に山の守護神となるよう埋められた。その供養のため、毎年１月３日に国指定重要無形民俗文化財「鳳来寺田楽」が続けられている。
　デザインは鳳湯会の会長を務める画家、栃久保操さんの作品を採用した。３匹の鬼が縦に並び、鳳凰にまたがった利修仙人が見下ろす。京都で染めた。鳳来寺の藤本高仝住職の発案で５００枚作った。
　鳳来寺本堂、表参道の「おかめ茶屋」、鳳来寺山山頂駐車場「丸山荘」、湯谷温泉の「湯の風ＨＡＺＵ」で販売中。発売に合わせて本堂で「鬼供養」があった。１９７４年の本堂落成記念で寄贈された３色の鬼面も展示して、藤本住職が読経した。
　会員で鳳来寺山ボランティアガイドの小笠原則彦さんは「徳川家康の誕生でゆかりある寺。由緒ある場所として知ってもらえば」と話した。
【安藤聡】