大河ドラマ館を恒久的施設へ

鈴木浜松市長が方針示す

　浜松の鈴木康友市長は２４日の記者会見でＮＨＫ大河ドラマ「どうする家康」の放送に伴い整備した大河ドラマ館を、恒久的な施設として活用していく方針を示した。「徳川家の歴史資源を展示する施設として残してほしい」という声があったという。
　公益財団法人「徳川記念財団」（東京都渋谷区）が今年、浜松市への移転を決めたことも背景にあるという。財団は徳川宗家に伝わる江戸時代から明治以降近代における古文書、絵画調度品などの保護や管理をし、一般公開している。鈴木市長は浜松市への移転について「徳川家ゆかりの文化財を、常設で展示する施設にしたいと考えていたところ、文化財管理に課題を抱えていた財団とニーズがピタリと合致した」と説明した。
　施設の概要やスケジュール、管理の仕組みは今後、財団と調整して決定するとしている。
　22日夜に豊橋市の山本明彦事務所で開かれた吉田塾で鈴木市長は「地域創生するために大事なのが、地域の特性や資源を大いに活用することだ」と講義した。「出世の街浜松」のさらなるアピールのために、大河ドラマ館の活用を表明していた。
　会見で、５月５日の浜松まつり内で開催される「家康公騎馬武者行列」の詳細も発表した。「どうする家康」で主演する松本潤さんが登場する予定だ。見学募集は４月３日から、定員は２万人。
【北川壱暉】