各市町村で当選証書付与式

　統一地方選の後半戦は23日に投開票され、もっとも遅かった豊橋市議選の開票も24日午前０時半に結了し、全議席が決まった。当選した候補者は事務所に集まった支持者とともに喜びを分かち合った。一方、24日には選挙があった豊橋市以外の各市町村で当選証書付与式が開かれた。首長と、議員選挙の当選者たちが証書を受け取り、改めて重責を実感していた。
【取材班】

　田原市長選の当選証書付与式が24日、市役所であった。３選を果たした山下政良氏が当選証書を受け取った。
　市幹部職員が見守る中、山下市長は「市民から３期目への信任をいただいた」と述べた。続けて「市政の主役は市民。産業、福祉、道路の各分野で渥美半島を元気にするため、市民のために仕事をする。市民のために頑張っていく」と抱負を語った。
　メールやＳＮＳを使った選挙戦でデジタル化の重要性を再認識したとして、「選挙活動のやり方の変化を感じた。ＳＮＳには危うい面もある。気持ちが伝わらないようなやり方ではいけない」と思いを述べた。
　市長就任式は28日。任期は２０２７年４月27日まで。

　東栄町長選と町議選の当選証書付与式が24日、町役場であった。４度目の当選を果たした村上孝治氏（65）と、町議選に当選した８人が町選挙管理委員会の加藤鬨也委員長から証書を受けた。
　村上氏は緊張した面持ちで「しっかり頑張ります。議員も新しい顔ぶれとなる。議会と両輪となって、町づくりを進めたい」と決意を語った。
　加藤委員長は「明るく楽しく安心して暮らせる町づくりに励んでほしい」と述べた。
　町議選は現職３人、元職１人、新人４人が当選した。
　任期は町長が27日から、町議は30日からの４年。

伊藤豊根村長が初登庁
　豊根村長選で初当選した伊藤浩亘村長（62）が24日、初登庁した。職員に向け「住民の満足度を上げるため、やりがいを持って取り組んでほしい」と呼び掛けた。
　伊藤村長は１９８３年４月に村役場に入庁、総務課長、住民課長を歴任し、２０１８年から今年３月まで副村長を務めた。任期は23日からだが、日曜だったため、この日が初登庁だった。
　午前８時15分、職員に出迎えられて花束を受け取った。あいさつで、職員体制の強化を挙げた。顧客満足や取引先満足を追求する民間経営になぞらえ「村民が幸せになるには職員が積極的に働く姿を見せることが大事」と述べた。定員割れとなっている職員採用に力を入れることも示した。