山下田原市長 3期目スタート

　田原市長選（23日投開票）で再選を果たした山下政良市長は28日、市職員に出迎えられながら初登庁し、３期目をスタートした。任期は２０２７年４月27日まで。
　登庁後に就任式が開かれ、市幹部職員ら90人を前にあいさつ。「皆さんとともに渥美半島を元気にしていきたい。ご協力お願いします」と述べた。
　山下市長は市環境部長、教育部長や国際交流協会理事長などを歴任して15年に初当選。今回の選挙戦では渥美半島道路の計画路線化のほか、子育て支援や福祉では「未来につなげる、子どもの夢を応援する」をテーマに、保育園や子ども園の保育料無償化や小中学校入学時の経費支援などを訴えた。
　２期８年の実績として、田原公共ふ頭の耐震強化岸壁と水深10㍍化の決定▽中学校、保育園の統合と子ども園の開園▽津波避難施設やマウンドの整備▽親子交流館「すくっと」オープン▽渥美半島道路の構想路線化▽18歳まで子ども医療費無償化▽高齢者住宅の早期整備―などがある。
　この日の定例記者会見で、３期目の市政運営について「責任の重さを痛感している。自分の言った公約を粛々と進めていきたい」と述べた。渥美半島道路については「１にも２にも、まず決める。完成までに時間がかかるので、最初の一歩を決めないといけない」と計画路線化への意欲を示した。また子育て支援や、若者が夢を持てるまち作りとして掲げた公約についても時期や方法を検討していくとした。
【岸侑輝】