文字の大きさ

150周年の豊橋磯辺小 児童が歴史を学ぶ

講演する大須賀さん=磯辺小で
講演する大須賀さん=磯辺小で
同校のシンボルのムクロジの木
同校のシンボルのムクロジの木

 豊橋市立磯部小学校は1日、学校創立150周年記念関連行事「磯辺の歴史について学ぶ会」を開いた。同校出身の郷土史家大須賀哲夫さんが講演。学校のシンボルのムクロジの木や二宮金次郎像の逸話などを語り、6年生105人が聞き入った。
 市の「豊橋百科事典」によると、磯辺小は1873年9月に「草間学校」として、長栄寺に開校した。79年、磯辺村の中心地に移転。1947年に磯辺国民学校から、現在の名称に変わった。
 「ムクロジ」の木は、1879年に学校世話役方の山本源五郎氏が植樹した。漢字で「無患子」と書く。「磯辺の子どもたちに元気に育ってほしい」という思いが込められているという。大須賀さんは「『とよはしの巨木・名木100選』にも選ばれた。私たちの誇りだ」と話した。  
 1935年建立の二宮金次郎像は「太平洋戦争中には金属供出で撤去された。戦後に再建されたので、鉄の補強跡が今も残っている」と解説した。
 牧野なづなさん(11)は「ムクロジの木を植えた思いを初めて知った。帰ってお母さんにも伝えたい」と話した。児童からは、昔の学校の様子や夏休みの過ごし方に関する質問が出た。
 同校の150周年事業で4月26日には市美術博物館の学芸員を招いて「江戸時代の磯辺の歴史」の出前授業を開いた。今年10月27日には、小学6年生による「磯辺の歴史」に関する学習発表がある。稲田恒久校長は「200周年を迎えた際に、自分の子や孫に地元の歴史を語り継いでもらいたい」と語った。
【北川壱暉】

 豊橋市立磯部小学校は1日、学校創立150周年記念関連行事「磯辺の歴史について学ぶ会」を開いた。同校出身の郷土史家大須賀哲夫さんが講演。学校のシンボルのムクロジの木や二宮金次郎像の逸話などを語り、6年生105人が聞き入った。
 市の「豊橋百科事典」によると、磯辺小は1873年9月に「草間学校」として、長栄寺に開校した。79年、磯辺村の中心地に移転。1947年に磯辺国民学校から、現在の名称に変わった。
 「ムクロジ」の木は、1879年に学校世話役方の山本源五郎氏が植樹した。漢字で「無患子」と書く。「磯辺の子どもたちに元気に育ってほしい」という思いが込められているという。大須賀さんは「『とよはしの巨木・名木100選』にも選ばれた。私たちの誇りだ」と話した。  
 1935年建立の二宮金次郎像は「太平洋戦争中には金属供出で撤去された。戦後に再建されたので、鉄の補強跡が今も残っている」と解説した。
 牧野なづなさん(11)は「ムクロジの木を植えた思いを初めて知った。帰ってお母さんにも伝えたい」と話した。児童からは、昔の学校の様子や夏休みの過ごし方に関する質問が出た。
 同校の150周年事業で4月26日には市美術博物館の学芸員を招いて「江戸時代の磯辺の歴史」の出前授業を開いた。今年10月27日には、小学6年生による「磯辺の歴史」に関する学習発表がある。稲田恒久校長は「200周年を迎えた際に、自分の子や孫に地元の歴史を語り継いでもらいたい」と語った。
【北川壱暉】

講演する大須賀さん=磯辺小で
講演する大須賀さん=磯辺小で
同校のシンボルのムクロジの木
同校のシンボルのムクロジの木

カテゴリー:地域・教育

 PR

PR