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「木軸ペン工房KIKI」豊橋にオープン

カテゴリー:特集

木の香りや手触りを楽しんでくださいと平川さん=木軸ペン工房KIKIで
木の香りや手触りを楽しんでくださいと平川さん=木軸ペン工房KIKIで
雰囲気の良い店舗も手作りのログハウス
雰囲気の良い店舗も手作りのログハウス
「木軸ペン工房KIKI」豊橋にオープン

 東三河をはじめ世界中の銘木を使い、高品質な木軸ペンなどを製作販売する「木軸ペン工房KIKI」が今月10日、豊橋市菰口町の「平川木材」敷地にオープンした。木のぬくもりを感じるハンドメードのシャープペンシルやボールペン、ペントレーなどを、手に取って書き心地を確かめながら購入できる。店は県の認証材を積極的に使う姿勢が評価され、先日「第6回あいち木づかい表彰」の優秀賞を受けた。
 オーナーの平川翔一さんは、平川木材の長男。大学卒業後は、好きが高じて映画館に勤務した。しかし10年ほど前に祖父が倒れ家業を手伝うことに。映画館勤務を続けながら働き、次第に木材加工の道へ。今は木工職人として一人立ちしながらも、日々研さんを積む。
 木材加工の際に出る端材の有効利用がきっかけとなった。「端材は処分するにもコストがかかり、何よりもったいない。カラトリーなどを作ろうと技術を学んでいる際に木軸ペンを知り、作ってみたいと思いました」。昨年の夏ごろから作り始め、ネット通販で人気に火が付いた。店舗を構えたのは「実際に手に取ってもらい、納得して買ってほしい」との思いから。
 平川さんの木軸ペンやトレーは、一つひとつすべて手作り。金具には、木の創作家具などを手掛ける「工房 楔」が監修した国内メーカー製を採用し品質を高めた。
 軸は「カリンや黒柿など人気の樹種があります。それに加え、街路樹のように身近にある木をもっと使いたい。豊橋でいうとクスノキ。愛知県ならスギやヒノキ。東三河には良質な木材が多い。身近な木を使うことで親近感が湧くし、地域にも興味を持つきっかけになってくれれば」と、材質選びに込めた思いを語る。豊橋の徽章を模したペントレーからも、地元愛が伝わってきた。
 持てばすべすべとした手触りが心地よく、重心のバランスが取れており長時間使っても疲れにくい。字を書いているとき、ふわりとのぼる木の香りが、リラックスできる雰囲気を作り出す。
 文房具や木軸ペンには愛好家が多い。中学生や高校生の来店が最も多いという。はるばる岐阜から来た人も。「私よりも木やペンに詳しい子がいて、お客さまから教えられることも多い。それもまた楽しい経験。ペンは単体で使うほか、トレーとのコーディネートも楽しめます。コレクションとして手元に置きたいという人も。目を輝かせながら選んでいる姿を見られるのはうれしい」と実店舗ならではのやりがいをかみしめていた。
 今後について平川さんは「ペンのショーなどを地元で開きたい。東三河には優れた作家や職人が多いものの、発表の場が少ないと感じています。発表のイベントを地元で企画していきたい。市内の木材職人を中心とした催しなども考えています」と、地元盛り上げへの思いも語った。 
 KIKIの営業日はツイッター=QRコード=などで確認できる。営業は午前11時~午後4時。来店者に小型ペントレーのプレゼントもある。
【夏目敬介】

 東三河をはじめ世界中の銘木を使い、高品質な木軸ペンなどを製作販売する「木軸ペン工房KIKI」が今月10日、豊橋市菰口町の「平川木材」敷地にオープンした。木のぬくもりを感じるハンドメードのシャープペンシルやボールペン、ペントレーなどを、手に取って書き心地を確かめながら購入できる。店は県の認証材を積極的に使う姿勢が評価され、先日「第6回あいち木づかい表彰」の優秀賞を受けた。
 オーナーの平川翔一さんは、平川木材の長男。大学卒業後は、好きが高じて映画館に勤務した。しかし10年ほど前に祖父が倒れ家業を手伝うことに。映画館勤務を続けながら働き、次第に木材加工の道へ。今は木工職人として一人立ちしながらも、日々研さんを積む。
 木材加工の際に出る端材の有効利用がきっかけとなった。「端材は処分するにもコストがかかり、何よりもったいない。カラトリーなどを作ろうと技術を学んでいる際に木軸ペンを知り、作ってみたいと思いました」。昨年の夏ごろから作り始め、ネット通販で人気に火が付いた。店舗を構えたのは「実際に手に取ってもらい、納得して買ってほしい」との思いから。
 平川さんの木軸ペンやトレーは、一つひとつすべて手作り。金具には、木の創作家具などを手掛ける「工房 楔」が監修した国内メーカー製を採用し品質を高めた。
 軸は「カリンや黒柿など人気の樹種があります。それに加え、街路樹のように身近にある木をもっと使いたい。豊橋でいうとクスノキ。愛知県ならスギやヒノキ。東三河には良質な木材が多い。身近な木を使うことで親近感が湧くし、地域にも興味を持つきっかけになってくれれば」と、材質選びに込めた思いを語る。豊橋の徽章を模したペントレーからも、地元愛が伝わってきた。
 持てばすべすべとした手触りが心地よく、重心のバランスが取れており長時間使っても疲れにくい。字を書いているとき、ふわりとのぼる木の香りが、リラックスできる雰囲気を作り出す。
 文房具や木軸ペンには愛好家が多い。中学生や高校生の来店が最も多いという。はるばる岐阜から来た人も。「私よりも木やペンに詳しい子がいて、お客さまから教えられることも多い。それもまた楽しい経験。ペンは単体で使うほか、トレーとのコーディネートも楽しめます。コレクションとして手元に置きたいという人も。目を輝かせながら選んでいる姿を見られるのはうれしい」と実店舗ならではのやりがいをかみしめていた。
 今後について平川さんは「ペンのショーなどを地元で開きたい。東三河には優れた作家や職人が多いものの、発表の場が少ないと感じています。発表のイベントを地元で企画していきたい。市内の木材職人を中心とした催しなども考えています」と、地元盛り上げへの思いも語った。 
 KIKIの営業日はツイッター=QRコード=などで確認できる。営業は午前11時~午後4時。来店者に小型ペントレーのプレゼントもある。
【夏目敬介】

木の香りや手触りを楽しんでくださいと平川さん=木軸ペン工房KIKIで
木の香りや手触りを楽しんでくださいと平川さん=木軸ペン工房KIKIで
雰囲気の良い店舗も手作りのログハウス
雰囲気の良い店舗も手作りのログハウス
「木軸ペン工房KIKI」豊橋にオープン

カテゴリー:特集

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