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東三河の狂言装束を紹介 豊橋市二川宿本陣資料館で企画展

カテゴリー:イベント

狂言面を観賞する親子=いずれも豊橋市二川宿本陣資料館で
狂言面を観賞する親子=いずれも豊橋市二川宿本陣資料館で
軽やかな狂言装束が並ぶ
軽やかな狂言装束が並ぶ

 豊橋市二川宿本陣資料館で企画展「大たん可愛い 東三河の狂言装束」が開かれている。現在も使われているものを含め、豊橋の「魚町能楽保存会」、新城の「新城本町能楽振興会」に伝わる狂言装束など所蔵品約60点を紹介している。狂言装束に焦点をあてた展示は初めて。6月18日まで。
 絹の色糸を織ったり、刺しゅうや箔(はく)を施すなど華麗で重厚に作られた能装束とは異なり、狂言装束は麻の生地に動植物や農具など身近な道具の絵柄を染めたり描いたりした庶民的なもの。会場には、太郎冠者が着る「肩衣(かたぎぬ)」を中心に、袖のある「素襖(すおう)」などの狂言装束や狂言面がずらりと並ぶ。
 鳴子(防鳥用の農具)にカマキリの柄、ワラビやタンポポ、カラスやシラサギ、クモ、ウサギ、クワやてい鉄など、ユニークでかわいらしいモチーフをメリハリのある色彩で大胆に配した衣装が楽しめる。能面とは違って喜怒哀楽がはっきり表現された面も見応えがある。
 作中に狂言が引用されている十返舎一九の「東海道中膝栗毛」をはじめ、浮世絵や絵馬、びょうぶなどの関連資料も併せて展示。会場一角には能面と能装束も飾られており、狂言装束との違いを比較できる。
 20日と6月3日は午後2時からギャラリートークを予定。21日までは本陣内で「五月人形展」も開かれている。一般400円、小中高生100円、豊橋市内の70歳以上100円。問い合わせは豊橋市二川宿本陣資料館(0532・41・8580)へ。
【田中博子】

 豊橋市二川宿本陣資料館で企画展「大たん可愛い 東三河の狂言装束」が開かれている。現在も使われているものを含め、豊橋の「魚町能楽保存会」、新城の「新城本町能楽振興会」に伝わる狂言装束など所蔵品約60点を紹介している。狂言装束に焦点をあてた展示は初めて。6月18日まで。
 絹の色糸を織ったり、刺しゅうや箔(はく)を施すなど華麗で重厚に作られた能装束とは異なり、狂言装束は麻の生地に動植物や農具など身近な道具の絵柄を染めたり描いたりした庶民的なもの。会場には、太郎冠者が着る「肩衣(かたぎぬ)」を中心に、袖のある「素襖(すおう)」などの狂言装束や狂言面がずらりと並ぶ。
 鳴子(防鳥用の農具)にカマキリの柄、ワラビやタンポポ、カラスやシラサギ、クモ、ウサギ、クワやてい鉄など、ユニークでかわいらしいモチーフをメリハリのある色彩で大胆に配した衣装が楽しめる。能面とは違って喜怒哀楽がはっきり表現された面も見応えがある。
 作中に狂言が引用されている十返舎一九の「東海道中膝栗毛」をはじめ、浮世絵や絵馬、びょうぶなどの関連資料も併せて展示。会場一角には能面と能装束も飾られており、狂言装束との違いを比較できる。
 20日と6月3日は午後2時からギャラリートークを予定。21日までは本陣内で「五月人形展」も開かれている。一般400円、小中高生100円、豊橋市内の70歳以上100円。問い合わせは豊橋市二川宿本陣資料館(0532・41・8580)へ。
【田中博子】

狂言面を観賞する親子=いずれも豊橋市二川宿本陣資料館で
狂言面を観賞する親子=いずれも豊橋市二川宿本陣資料館で
軽やかな狂言装束が並ぶ
軽やかな狂言装束が並ぶ

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