蒲郡署が尋ね人保護の竹内さん一家に感謝状

　蒲郡署は18日、蒲郡市清田町の消防士竹内毅行さん（40）と妻晶子さん（40）、長女瑞希さん（16）、長男隼さん（14）に感謝状を贈った。行方不明になっていた市内の80代男性を発見、保護した
　４月３日午後６時頃、竹内さんらは豊川市へ出かけるため、車で県道清田トンネル内を走行していた。助手席の晶子さんが「歩道のないところを人が歩いている」と声を上げた。竹内さんは、家を出る前に市メール配信サービス「安心ひろめーる」や防災無線で、尋ね人の発見保護依頼があったことを思い出した。
　トンネルを抜けたところで晶子さんが蒲郡署に連絡した。引き返して徐行しながら男性に近づき、保護した。安全な場所へ車を止め、瑞希さんと隼さんは男性の話し相手となり落ち着かせた。その後、駆け付けた署員が無事保護した。現場は国道１号と市街を結ぶトンネルで、交通量が激しく、大型トラックなどもよく通る。
　内藤一昭署長は「一つ間違うと重大事故になる恐れがあった。勇気ある行動で１人の命を救うことができました」と感謝の言葉を述べた。
　竹内さんは「何事もなく保護できて良かった」と笑顔で話した。
【林大二朗】