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強右衛門の魅力は誠実さ 子孫の鳥居信行さん

強右衛門の子孫の鳥居さん=愛知県不動産鑑定センターで
強右衛門の子孫の鳥居さん=愛知県不動産鑑定センターで

 NHK大河ドラマ「どうする家康」の4日の放送「長篠を救え」で、城の窮状を岡崎城へ伝えた鳥居強右衛門(すねえもん)が登場した。その子孫が、強右衛門が生まれた現在の豊川市市田町にいる。その一人、愛知県不動産鑑定センター社長の鳥居信行さん(72)は、強右衛門について「誠実に生き、仲間から信頼されていた。私もそうありたいと頑張ってきた」と話す。
 鳥居さんは分家筋にあたる。1973年に発行された「烈士鳥居強右衛門とその子孫」では、母ふゆさんが市田鳥居分家の一人として紹介されている。
 強右衛門は、長篠城主だった奥平貞昌の家臣。武田軍の攻撃で長篠城は落城の危機に陥った。援軍を求めるために武田軍の包囲をくぐり抜け、岡崎城へ向かった。その後、援軍が来ることを長篠城へ伝える途中、捕らわれた。
 勝頼から「援軍は来ない。諦めて降伏せよ」と伝えれば高禄で召し抱えると言われた。「その通りに伝える」とうそを言い、城内を守る兵士たちに「援軍は来る」と叫んだ。激怒した勝頼は強右衛門を殺した。強右衛門の言葉で城内の兵の士気が高まり、城を守り抜いた。この結果、長篠・設楽原の合戦で織田・徳川連合軍の勝利につながった。
 鳥居さんは「主君や仲間を救った誠実さが魅力。命を捨てて、仲間の士気を上げるために援軍が来ることを伝えようとした姿勢は素晴らしい」と話す。
 鳥居さんは市田町で毎年開かれる「鳥居祭」にも参加する。「強右衛門の活躍が後世まで語り継がれるように、子孫の一人として尽くしていきたい」と述べた。
【竹下貴信】

 NHK大河ドラマ「どうする家康」の4日の放送「長篠を救え」で、城の窮状を岡崎城へ伝えた鳥居強右衛門(すねえもん)が登場した。その子孫が、強右衛門が生まれた現在の豊川市市田町にいる。その一人、愛知県不動産鑑定センター社長の鳥居信行さん(72)は、強右衛門について「誠実に生き、仲間から信頼されていた。私もそうありたいと頑張ってきた」と話す。
 鳥居さんは分家筋にあたる。1973年に発行された「烈士鳥居強右衛門とその子孫」では、母ふゆさんが市田鳥居分家の一人として紹介されている。
 強右衛門は、長篠城主だった奥平貞昌の家臣。武田軍の攻撃で長篠城は落城の危機に陥った。援軍を求めるために武田軍の包囲をくぐり抜け、岡崎城へ向かった。その後、援軍が来ることを長篠城へ伝える途中、捕らわれた。
 勝頼から「援軍は来ない。諦めて降伏せよ」と伝えれば高禄で召し抱えると言われた。「その通りに伝える」とうそを言い、城内を守る兵士たちに「援軍は来る」と叫んだ。激怒した勝頼は強右衛門を殺した。強右衛門の言葉で城内の兵の士気が高まり、城を守り抜いた。この結果、長篠・設楽原の合戦で織田・徳川連合軍の勝利につながった。
 鳥居さんは「主君や仲間を救った誠実さが魅力。命を捨てて、仲間の士気を上げるために援軍が来ることを伝えようとした姿勢は素晴らしい」と話す。
 鳥居さんは市田町で毎年開かれる「鳥居祭」にも参加する。「強右衛門の活躍が後世まで語り継がれるように、子孫の一人として尽くしていきたい」と述べた。
【竹下貴信】

強右衛門の子孫の鳥居さん=愛知県不動産鑑定センターで
強右衛門の子孫の鳥居さん=愛知県不動産鑑定センターで

カテゴリー:社会・経済

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