豊橋で7月10日にイベント「発酵は力なり」

「納豆の日」に合わせて小泉氏講演など開催

　７月10日は「納豆の日」。豊橋市公会堂で講演会とトークイベント「発酵は力なり」が開かれる。発酵学の第一人者、東京農業大学名誉教授の小泉武夫氏の講演などがある。
　ＮＰＯ法人「発酵文化推進機構」が、発酵食品の素晴らしさを伝えようと企画した。豊橋には伝統食「濱納豆」があることから会場に決まった。
　小泉氏は「歴史を歩む濱納豆」を演題に、発酵食品が日本の風土に合っており、そこに暮らす日本人の体を健康に導くことや、１３００年の伝統がある「濱納豆」の素晴らしさなどについて熱く語る。
　トークイベントでは、県内で唯一濱納豆を製造販売する「國松本店」代表の國松勝子さんをはじめ、「Ｗａｐｈｙｔｏ（ワフィト）」代表の森田敦子さん、「糀屋三左衛門」社長の村井裕一郎さん、「ホテルアークリッシュ豊橋」総料理長の今里武さん、料理家の真藤舞衣子さんの５人が発酵について語り合う。
　國松さんは濱納豆について「鑑真和尚が中国から日本に持ち込んだもので、健康オタクの一面がある徳川家康も食べていた。昭和40年代までは多くの家庭で味わっていた」と説明。「腸内環境を整え、健康や美容にもプラス効果があり、近年見直されている。講演会を通して多くの人たちに発酵食品の魅力を伝えたい」と話す。
　午後１時半から。入場無料。申し込みは同市船町の國松本店店頭、専用フォーム＝ＱＲコード＝などから。問い合わせは國松本店（０５３２・52・５２５２）へ。
【竹下貴信】