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豊橋市消防本部の救急出動が月平均で100件増

隊員の休憩中を示すステッカーを掲げた救急車両(提供)
隊員の休憩中を示すステッカーを掲げた救急車両(提供)
豊橋市消防本部の救急出動が月平均で100件増

 豊橋市消防本部によると、今年1月以降に救急車が出動した件数は月平均で100件増となり、過去最高を記録した昨年を大幅に上回る見通しとなった。今後は熱中症患者の搬送がさらに増える見通しだ。連続出動に伴う隊員の負担を和らげようと、本部では出先などで柔軟に休息を確保できるよう労務基準を一部緩和する。
 本部救急課のまとめでは6月27日現在、市内の消防署や分署など8拠点で1月以降に救急出動した件数は8558件だった。過去最高だった昨年の1万7534件を大幅に超えるペースで、年末には1万9000件に達する見通しという。
 1月は新型コロナウイルス感染拡大で1704件に急増したが、コロナ禍が終息へ向かった5月でも1370件で前年を58件上回った。
 一方、各署では車1台3人編成とする救急隊を3交替で置く。これに昨年から中消防署で導入した日勤隊員を加え、1日あたり総勢76人体制で出動に備える。
 ここ数年は夏の気温上昇が著しく、7~8月には熱中症患者の救急搬送への対応もあり、連続出動するケースも増えるという。緊張や夏場の暑さによる疲労が増すことで、集中力低下など業務への悪影響を防ぐ休息は不可欠となる。

隊員の休憩や水分補給で労務規定緩和へ

 そこで消防本部は7月1日から、出動時に隊長判断で休憩や水分補給などを随時とりやすくするため、労務規定の運用を一部緩和する。
 市民病院への救急搬送で利用する豊川、田原の両市内を含む主要7病院に、隊員も使える休憩スペースを設けた。休憩中の水や食料購入で院内の売店も使えるように改めたほか、水分補給やトイレ利用など状況に応じ、近場のコンビニへ立ち寄ることも認めるという。
 署外での休憩時は、水分などの補給目的で停車している旨を通行人らに伝えるステッカーをボンネットに掲げる。
 救急課では「夏場の連続勤務は疲労度も大幅に増す。救急業務の質を保つためにも市民の理解を得たい」と話す。
【加藤広宣】

 豊橋市消防本部によると、今年1月以降に救急車が出動した件数は月平均で100件増となり、過去最高を記録した昨年を大幅に上回る見通しとなった。今後は熱中症患者の搬送がさらに増える見通しだ。連続出動に伴う隊員の負担を和らげようと、本部では出先などで柔軟に休息を確保できるよう労務基準を一部緩和する。
 本部救急課のまとめでは6月27日現在、市内の消防署や分署など8拠点で1月以降に救急出動した件数は8558件だった。過去最高だった昨年の1万7534件を大幅に超えるペースで、年末には1万9000件に達する見通しという。
 1月は新型コロナウイルス感染拡大で1704件に急増したが、コロナ禍が終息へ向かった5月でも1370件で前年を58件上回った。
 一方、各署では車1台3人編成とする救急隊を3交替で置く。これに昨年から中消防署で導入した日勤隊員を加え、1日あたり総勢76人体制で出動に備える。
 ここ数年は夏の気温上昇が著しく、7~8月には熱中症患者の救急搬送への対応もあり、連続出動するケースも増えるという。緊張や夏場の暑さによる疲労が増すことで、集中力低下など業務への悪影響を防ぐ休息は不可欠となる。

隊員の休憩や水分補給で労務規定緩和へ

 そこで消防本部は7月1日から、出動時に隊長判断で休憩や水分補給などを随時とりやすくするため、労務規定の運用を一部緩和する。
 市民病院への救急搬送で利用する豊川、田原の両市内を含む主要7病院に、隊員も使える休憩スペースを設けた。休憩中の水や食料購入で院内の売店も使えるように改めたほか、水分補給やトイレ利用など状況に応じ、近場のコンビニへ立ち寄ることも認めるという。
 署外での休憩時は、水分などの補給目的で停車している旨を通行人らに伝えるステッカーをボンネットに掲げる。
 救急課では「夏場の連続勤務は疲労度も大幅に増す。救急業務の質を保つためにも市民の理解を得たい」と話す。
【加藤広宣】

隊員の休憩中を示すステッカーを掲げた救急車両(提供)
隊員の休憩中を示すステッカーを掲げた救急車両(提供)
豊橋市消防本部の救急出動が月平均で100件増

カテゴリー:社会・経済

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