文字の大きさ

7月1日から豊橋駅前でEVカーシェア実証実験

実証実験で走り出す軽EV=豊橋駅西口で
実証実験で走り出す軽EV=豊橋駅西口で
充電装置
充電装置
取材に応じるENEOSの八木橋副部長㊨とJR東海の泉次長
取材に応じるENEOSの八木橋副部長㊨とJR東海の泉次長

JR東海とENEOSが報道公開

 JR東海と石油元売り大手「ENEOS」は29日、豊橋駅前で7月1日から始める法人向け電気自動車(EV)カーシェアサービスの共同実証事業について報道公開した。初めての試みで、将来的には一般にも貸し出すことを検討している。環境への効果や収益性を調べ、脱炭素社会の新しいビジネスとして事業化を目指す。
 実験に協力する法人は「中部ガス不動産」「豊橋商工信用組合」「ホテルアソシア豊橋」の3社。使う車は三菱自動車の軽EV「ekクロスev」3台で、各社1台ずつ割り当てている。リチウムイオン電池を搭載し、一度の充電で180㌔の走行が可能で、一日20㌔なら週一回の充電で済むという。4人乗り。
 西駅にある豊橋駅前駐車場に3台のスペースを確保、充電器を設置した。新幹線利用者が使いやすい場所にある。実証事業は2024年末まで。
 一般的な法人向けカーリースの場合、「リース費用」「駐車場代」「車検や保険など維持点検費」「燃料代か充電費用」がかかる。しかし今回の実証事業ではこれらはいずれも不要で、JR東海とENEOSが負担する。利用者は車を使った時間分の利用料(15分275円、3時間2970円など)を払えばよい。事前に会員登録し、駅前駐車場でスマートホンを使って解錠すれば、車内にキーがあり、そのまま乗り込むことで貸し出しがスタートする。
 この日は、ENEOSの担当者がシェアの仕組みについて説明した後、集合した協力3社の社員が乗り込んで駅周辺を一周してきた。EVを運転するのはいずれも初めてという。静かで滑らかに走ったと感心していた。
 中部ガス不動産の社員は、社有車が少ないのでカーシェアを合理的に使いたいと話した。豊橋商工信組は、電車通勤の従業員が会社まで運転し、営業車として信組内でシェアする方針。ホテルアソシア豊橋は地元の法人取引先回りなどに使うという。「できるだけEVを使い、環境問題に取り組みたい」と話していた。
 報道陣の取材に、ENEOS経営企画部の八木橋洋典副部長と、JR東海経営管理部の泉秀格次長が答えた。両者は手を取り合って、環境問題に取り組み、二次交通の課題解決を目指すために提携することを決めたという。八木橋副部長は「脱炭素社会へ貢献するため、解決策の一つを示したい」と述べた。泉次長は「鉄道の魅力を高め、駅を降りた人々に使っていただきたい。これはファーストステップ。実証実験に参加した人や使ってみたいという人の声を集める。豊橋をスタートに、各地で実験を続けたい」などと述べた。
【山田一晶】

JR東海とENEOSが報道公開

 JR東海と石油元売り大手「ENEOS」は29日、豊橋駅前で7月1日から始める法人向け電気自動車(EV)カーシェアサービスの共同実証事業について報道公開した。初めての試みで、将来的には一般にも貸し出すことを検討している。環境への効果や収益性を調べ、脱炭素社会の新しいビジネスとして事業化を目指す。
 実験に協力する法人は「中部ガス不動産」「豊橋商工信用組合」「ホテルアソシア豊橋」の3社。使う車は三菱自動車の軽EV「ekクロスev」3台で、各社1台ずつ割り当てている。リチウムイオン電池を搭載し、一度の充電で180㌔の走行が可能で、一日20㌔なら週一回の充電で済むという。4人乗り。
 西駅にある豊橋駅前駐車場に3台のスペースを確保、充電器を設置した。新幹線利用者が使いやすい場所にある。実証事業は2024年末まで。
 一般的な法人向けカーリースの場合、「リース費用」「駐車場代」「車検や保険など維持点検費」「燃料代か充電費用」がかかる。しかし今回の実証事業ではこれらはいずれも不要で、JR東海とENEOSが負担する。利用者は車を使った時間分の利用料(15分275円、3時間2970円など)を払えばよい。事前に会員登録し、駅前駐車場でスマートホンを使って解錠すれば、車内にキーがあり、そのまま乗り込むことで貸し出しがスタートする。
 この日は、ENEOSの担当者がシェアの仕組みについて説明した後、集合した協力3社の社員が乗り込んで駅周辺を一周してきた。EVを運転するのはいずれも初めてという。静かで滑らかに走ったと感心していた。
 中部ガス不動産の社員は、社有車が少ないのでカーシェアを合理的に使いたいと話した。豊橋商工信組は、電車通勤の従業員が会社まで運転し、営業車として信組内でシェアする方針。ホテルアソシア豊橋は地元の法人取引先回りなどに使うという。「できるだけEVを使い、環境問題に取り組みたい」と話していた。
 報道陣の取材に、ENEOS経営企画部の八木橋洋典副部長と、JR東海経営管理部の泉秀格次長が答えた。両者は手を取り合って、環境問題に取り組み、二次交通の課題解決を目指すために提携することを決めたという。八木橋副部長は「脱炭素社会へ貢献するため、解決策の一つを示したい」と述べた。泉次長は「鉄道の魅力を高め、駅を降りた人々に使っていただきたい。これはファーストステップ。実証実験に参加した人や使ってみたいという人の声を集める。豊橋をスタートに、各地で実験を続けたい」などと述べた。
【山田一晶】

実証実験で走り出す軽EV=豊橋駅西口で
実証実験で走り出す軽EV=豊橋駅西口で
充電装置
充電装置
取材に応じるENEOSの八木橋副部長㊨とJR東海の泉次長
取材に応じるENEOSの八木橋副部長㊨とJR東海の泉次長

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR