ロボコン世界大会に出場、豊橋技科大同好会が寄付金募る

　６月に東京都内で開かれた「ＮＨＫ学生ロボコン２０２３」で優勝した豊橋技術科学大学の同好会「とよはし☆ロボコンズ」の学生が３日、豊橋市役所に浅井由崇市長らを訪ね、８月の世界大会へ向け初優勝を誓った。世界大会には遠征やロボットの改良に多額の資金が必要だ。地元企業の物心両面での協力に加え、一般の寄付が欠かせないという。
　同好会はロボコン大会草創期の１９９３年創立で、通算８度の全国優勝を誇る。カンボジアのプノンペンで開かれる世界大会「ＡＢＵアジア・太平洋ロボットコンテスト」は６回目の出場。出場する13カ国14組のうち、優勝候補の中国と香港勢への雪辱を目指す。
　今大会の課題も国内と同じく「輪投げ」。ステージ上には世界遺産「アンコールワット」に見立てたポールを置き、ロボットから放つ輪を投げ入れた得点を競う。輪投げロボは「うさぎ」「ぞう」の大小２台を操り、相手の得点をはばむ駆け引きも見どころだ。
　この日は出場メンバーが「うさぎロボット」を操って見せ、圧縮ガスの噴射力で障害物を飛び越える裏技も披露した。圧勝した国内大会では封印した「秘技」も駆使し、悲願の世界制覇を目指すという。
　一方、連覇の陰には地元製造業の物心両面の支えもあった。市内の製造業者が技術的な助言や部品提供などを買って出たという。
　代表の廣本一真さんは「ものづくりのまち豊橋を代表して世界一を目指す。ユニフォームには協賛企業名のほか、市章『ちぎり』マークもあしらい、豊橋への恩返しとしたい」と意気込む。
　スポンサー集めを担う大前歩さんは「多くの企業や個人の皆さんに支えられた。大会を通じて豊橋をアピールし、まちのブランディングにつなげたい」という。
　寄付の受け付けは継続中。税控除対象となる大学「ロボコン基金」＝ＱＲコード１＝のほか、個人向けに同好会「スポンサー制度」＝ＱＲコード２＝から申し込める。
【加藤広宣】