ブロッコリー収穫後の葉や茎からサプリ

田原の「安田商店」が発売

　田原市の飼料等販売「安田商店」（安田弦矢社長）は７日、東京都のバイオベンチャー「ユーグレナ」とコンサルタント「オープンセサミ」（香西献社長）と協力し、未利用ブロッコリーを使ったサプリメント「ｖｅｇｅ：ｒｏｌｅ（ベジロール）ブロッコリー」を発売した。発表会が、豊橋商工信用組合田原支店であった。
　ブロッコリー収穫後に残された葉や茎を粉末化し、ユーグレナのミドリ麹と混ぜ合わせて錠剤型に固めた。添加剤、保存料、合成着色料などは使っていない。１袋３５００円（税込み）、１５５粒入り。１日５～10粒を目安に、水などと一緒に飲む。ブロッコリーの鉄分や葉酸の効率的摂取、ミドリ麹の活性酸素除去、美肌効果、認知症予防などが期待できる。
　昨年10月、ユーグレナがＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）に基づいて進めていた取り組みに、安田商店がブロッコリーの活用を提案し、商品化が進んだ。安田社長は「市産ブロッコリーの魅力を広く知ってもらい、ブランディングすることが一番の目的」と語った。
　ユーグレナＯＥＭ・素材営業課の藤田秀信さんは「ＳＤＧｓの12『つくる責任　つかう責任』に基づくものになった。「これを『もったいないプロジェクト』と称し、さらなる取り組みを進めていきたい」と語った。
　安田商店のオンラインストア「アグリ・ウイズ」＝ＱＲコード＝で販売する。ブロッコリーの収穫体験や石垣島のユーグレナ工場見学をリターンにしたクラウドファンディングによるキャンペーンも展開している。
【岸侑輝】