ビッグモーター豊橋店前の樹木枯死見られず

　中古車販売大手「ビッグモーター」の一部店舗前で街路樹が枯れたり、植栽がなくなったりした問題を受け、国土交通省中部地方整備局は28日までに、豊橋店（豊橋市下地町）の店舗前での調査を終えた。除草剤などによって樹木が枯死した形跡はなかったという。
　国交省が26日付で全国10の地整局に宛てた通知では、国道沿いでの出店状況を踏まえ、街路樹がある場合には枯れているかを調査し、報告するよう求めていた。名古屋国道事務所によると今後の対応は未定だが、必要があれば追加調査するとの考えを示した。
　豊橋店の周辺は豊川市とを結ぶ国道１号と県道（豊橋豊川線）が走り、沿線にはカーディーラーや中古車販売業者らが路面店を出す集積地。周辺でも街路樹などの植栽は少なかった。
　市内で自動車販売店を営む関係者は「街路樹はあって当たり前のもの。枯らすことは考えたことがなかった」と話した。
　県内ではほかに、西尾市の県道沿いの店舗前で街路樹が枯れ、県が20年度までに伐採していたことが報じられている。
　問題を受け、ビッグモーターは自社ホームページで「過去に店の清掃活動で使った除草剤などが原因で枯れた可能性が高い」などと過失を認めるコメントを発表した。
【北川壱暉】