ユーチューブへ豊川海軍工廠空襲の体験談投稿

　豊川市平和都市推進協議会は、豊川海軍工廠（こうしょう）空襲を生き延びた３人の体験談をＹｏｕＴｕｂｅの市公式チャンネル＝ＱＲコード＝に投稿した。
　２０１４年に収録したＤＶＤ「69年目の海軍工廠を語る」を再編集した。伊藤等さん、石原千代子さん、浅若桂さんが登場する。いずれも15分前後。
　伊藤さんは「逃げている途中に、まだ息のあった手も足も失われた子と目があった」と語る。石原さんは「空襲後、すでに動かなくなった機械に油をさすように指示された」と振り返った。浅若さんは「避難していた防空壕（ごう）に爆弾が落ちた。周囲を見渡すと死体だらけだった」などと述べている。
　工廠は１９４５年８月７日に空襲され、２５００人以上が亡くなった。終戦80年を間近に控え、戦争経験者から直接話を聞く機会が失われつつある。
　協議会は「若い世代を含め、多くの人が空襲体験者の話を聞き、被害の実態を知って平和について考えてほしい」と話す。ＤＶＤ「69年目の海軍工廠を語る」は市中央図書館で借りられる。問い合わせは同会事務局の行政課（０５３３・89・２１２３）へ。
【竹下貴信】