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心不全患者の在宅ケアを考える

心不全について意見交換する参加者=ライフポートとよはしで
心不全について意見交換する参加者=ライフポートとよはしで

 豊橋市地域包括支援センターは、神野ふ頭町の「ライフポートとよはし」で、心不全患者の在宅ケアについて考える「ケアマネ茶話会」を開いた。
 心不全は心臓の病気や高血圧等が原因で起きる状態。高齢者の心不全の再発を減らそうと、昨年度から市社会福祉協議会は市民病院と連携し、ケアマネジャーやヘルパーらが在宅支援の勉強を重ねている。7月には「介護支援専門員研修交流会」として現場職員151人が専門の医師や看護師から話を聞いた。
 医療と介護の現場職が意見を交わそうと初めて茶話会を企画。福祉従事者が現場でどこまでできるかを医療側が理解し、介護側は最低限しておきたいことを学んだ。市民病院循環器内科副部長の深谷兼次医師ら同院心不全連携チーム、居宅介護支援事業所の介護支援専門員、訪問介護事務所職員ら約60人が参加した。
 深谷医師が心不全について説明した後、参加者が4班に分かれ、そこに心不全チームの医師や薬剤師、ソーシャルワーカーらが加わって「食事・水分」「身体・症状の観察」「薬の内服」「状態悪化時の対処」の各テーマで討議した。
 話し合いでは「食の細い人に減塩食を提供して食が進まなくなるより、普通食をおいしく食べてもらうほうが大切」などの助言や「朝の薬を飲み忘れた時、『もう朝じゃない』と服用しないことがある」「体調に異変があっても本人や家族が病院に行きたがらない」などの課題が出た。
 福祉現場からの意見は今後医療現場で生かす。深谷医師は「初めて知った患者の行動もあった。今後もいろいろな立場の人と定期的に会合を設ける。情報を共有し、ケアマネが負担なく全体を見渡せる環境をづくりたい」と話した。
【田中博子】

 豊橋市地域包括支援センターは、神野ふ頭町の「ライフポートとよはし」で、心不全患者の在宅ケアについて考える「ケアマネ茶話会」を開いた。
 心不全は心臓の病気や高血圧等が原因で起きる状態。高齢者の心不全の再発を減らそうと、昨年度から市社会福祉協議会は市民病院と連携し、ケアマネジャーやヘルパーらが在宅支援の勉強を重ねている。7月には「介護支援専門員研修交流会」として現場職員151人が専門の医師や看護師から話を聞いた。
 医療と介護の現場職が意見を交わそうと初めて茶話会を企画。福祉従事者が現場でどこまでできるかを医療側が理解し、介護側は最低限しておきたいことを学んだ。市民病院循環器内科副部長の深谷兼次医師ら同院心不全連携チーム、居宅介護支援事業所の介護支援専門員、訪問介護事務所職員ら約60人が参加した。
 深谷医師が心不全について説明した後、参加者が4班に分かれ、そこに心不全チームの医師や薬剤師、ソーシャルワーカーらが加わって「食事・水分」「身体・症状の観察」「薬の内服」「状態悪化時の対処」の各テーマで討議した。
 話し合いでは「食の細い人に減塩食を提供して食が進まなくなるより、普通食をおいしく食べてもらうほうが大切」などの助言や「朝の薬を飲み忘れた時、『もう朝じゃない』と服用しないことがある」「体調に異変があっても本人や家族が病院に行きたがらない」などの課題が出た。
 福祉現場からの意見は今後医療現場で生かす。深谷医師は「初めて知った患者の行動もあった。今後もいろいろな立場の人と定期的に会合を設ける。情報を共有し、ケアマネが負担なく全体を見渡せる環境をづくりたい」と話した。
【田中博子】

心不全について意見交換する参加者=ライフポートとよはしで
心不全について意見交換する参加者=ライフポートとよはしで

カテゴリー:社会・経済

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