豊根で濱田さん飼育のアンガス牛無事出産
心込め育て、繁殖を軌道に
豊根村でアンガス牛の飼育を続ける濱田英一さん(45)方で今月16日、雌の赤ちゃん牛が生まれた。母牛の「竹ちゃん」は村に来てから初の出産で、濱田さんは「じっくりと育てたい」と話している。
村の地域おこし協力隊員。2021年9月からアンガス牛を育てている。
北海道標津町の畜産加工会社で13年、牛の飼育や食肉加工に携わった。放牧牛の肉を食材として提供する民宿の開業を夢見て独立した。豊根村には21年4月に着任し、標高800㍍にある耕作放棄地を牧場として借りた。
同9月には標津町の会社で育て、妊娠していた竹ちゃんを運び入れた。しかし3カ月後に死産に終わる。22年9月に種牛と別の雌牛の2頭を北海道から連れてきた。ペアリングが成功し、竹ちゃんは4度目の妊娠をした。
16日、濱田さんが様子を見に行くと、竹ちゃんはいつもと違う小屋におり、そばに子牛がいた。「群れでの飼育に踏み切って思い通りに進められた」と語る。
餌代高騰の影響を受けている。牛に与える草は長野県の農家からの仕入れを止めて、安く手に入る静岡県の菊川や天竜川の河川敷に生える草を調達する。並行して牧場で栽培していた下仁田ネギやゴーヤ、ブロッコリーなど7種類の野菜を別の場所で育てて販売したり、アルバイトをしたりして生計を支えている。
子牛を育て、食肉にするには2年半から3年かかる。協力隊任期は24年3月末まで。その後も村に残って飼育を続ける。「牛の繁殖を続けて群れで飼育する。民宿の開業準備も進めたい」と語った。
【安藤聡】
心込め育て、繁殖を軌道に
豊根村でアンガス牛の飼育を続ける濱田英一さん(45)方で今月16日、雌の赤ちゃん牛が生まれた。母牛の「竹ちゃん」は村に来てから初の出産で、濱田さんは「じっくりと育てたい」と話している。
村の地域おこし協力隊員。2021年9月からアンガス牛を育てている。
北海道標津町の畜産加工会社で13年、牛の飼育や食肉加工に携わった。放牧牛の肉を食材として提供する民宿の開業を夢見て独立した。豊根村には21年4月に着任し、標高800㍍にある耕作放棄地を牧場として借りた。
同9月には標津町の会社で育て、妊娠していた竹ちゃんを運び入れた。しかし3カ月後に死産に終わる。22年9月に種牛と別の雌牛の2頭を北海道から連れてきた。ペアリングが成功し、竹ちゃんは4度目の妊娠をした。
16日、濱田さんが様子を見に行くと、竹ちゃんはいつもと違う小屋におり、そばに子牛がいた。「群れでの飼育に踏み切って思い通りに進められた」と語る。
餌代高騰の影響を受けている。牛に与える草は長野県の農家からの仕入れを止めて、安く手に入る静岡県の菊川や天竜川の河川敷に生える草を調達する。並行して牧場で栽培していた下仁田ネギやゴーヤ、ブロッコリーなど7種類の野菜を別の場所で育てて販売したり、アルバイトをしたりして生計を支えている。
子牛を育て、食肉にするには2年半から3年かかる。協力隊任期は24年3月末まで。その後も村に残って飼育を続ける。「牛の繁殖を続けて群れで飼育する。民宿の開業準備も進めたい」と語った。
【安藤聡】