U16陸上100㍍で田原東部中3年の佐藤さんが初優勝

　「第54回Ｕ16陸上大会」（10月20～22日、愛媛県・ニンジニアスタジアム）の女子１００㍍で、田原市立田原東部中学３年の佐藤那有さんが12秒04で初優勝した。
　予選は、序盤から先頭に立ち、終盤は流して１位で通過。昨年１位の三好美羽さん（広島県福山市）に次ぐ全体２位だった。
　決勝では４レーンの佐藤さんが、右隣の三好さんに食らいついた。「スタートで三好選手が飛び出すのは分かっていた。後半で他の選手の追い上げに負けないように、自分の走りに集中していた」と振り返る。後半一気に加速し、１位でフィニッシュした。電光掲示板の先頭に名前が表示されると、両手でこぶしを上げた。
　佐藤さんは「優勝を目標にしていたので、本当にうれしい」と笑顔を見せた。「前日の全体練習から体が軽く調子が良かったので、落ち着いてレースに臨めた。終盤でも前に人がいたので、負けたくないという強い思いで頑張れた」と振り返った。
　１カ月前の国体は５位で表彰台に届かなかった。「周りのレベルが高く、雰囲気にのまれた。横で走る選手に気を取られ、体が重かった」と、自分の走りを信じきれなかったことが敗因と分析した。　
　国体後はあまり走り込みはせず、動きの確認や疲労の回復に専念。心身ともにベストコンディションで、大会に臨めたという。
　今後は「高校でも１００㍍を続けたい。中盤から終盤の強さを求めていきたい」と意欲を見せた。
【北川壱暉】