アジアパラ大会優勝の卓球・八木選手に豊橋市特別スポーツ賞

　10月に中国・杭州であったアジアパラ大会卓球男子シングルス（立位７）で優勝し、来年のパリ・パラリンピックへの出場権を得た豊橋市在住の八木克勝選手（33）＝琉球アスティーダ＝が16日、市役所を訪ね、浅井由崇市長に報告した。功績をたたえ、市は八木選手に「市体育表彰スポーツ特別賞」を贈った。
　準決勝では東京パラリンピック優勝の閻碩選手（中国）と対戦。強烈なフォアと短いサーブで相手を前後に揺さぶり、競り合いを制した。決勝の廖克力選手（同）にもストレート勝ちし、パリへの切符をつかんだ。
　八木選手は「１カ月前から対中国勢の対策に集中した。ラケットやラバーの研究を重ね、フォア強化に努めたことが実った」と振り返った。
　残り１年を切ったパリ・パラリンピックについて「追われる立場に変わった。東京大会とは違い、パリは有観客でできるのがうれしい。自分らしく戦いたい」と意気込んだ。
　この日は金メダルを持参し、浅井市長に大会での戦いぶりなどを報告した。浅井市長から体育表彰スポーツ特別賞を受け取った。八木選手は東京パラリンピックでの活躍や全日本パラ卓球個人優勝などの功績で８月に表彰されたのに続き同一年度で２度目の表彰。
　スポーツ特別賞は、オリンピックやパラリンピックでの活躍をはじめ、日本記録や世界記録の樹立、プロスポーツ競技で活躍した個人や団体に贈る。
【加藤広宣】