食や農業の先端技術を学ぶ 豊橋信金が技科大でセミナー
豊橋信用金庫は28日、食や農業の先進的な取り組みや先端技術を学ぶ「とよしん食農セミナー」を豊橋技術科学大学で開いた。農産物を効率よく売買できる新たな流通体系や、二酸化炭素(CO2)排出を抑える環境に優しい施設園芸の取り組み事例を紹介した。
静岡県菊川市で農業ロボット開発・販売「エムスクエア・ラボ」を営む加藤百合子社長は、農産物ECサイトと定期運行トラックでの物流を合わせた「やさいバス」事業を取り上げた。
同大学大学院先端農業・バイオリサーチセンター長の高山弘太郎教授は空気循環を制御したパイプハウスで、カーボンニュートラルに貢献する新たな施設園芸の取り組みを紹介した。
高気密性が高く、完全制御による換気の最小化でハウス内は高いCO2濃度が保てる。植物の成長に必要な光合成を促せるため、CO2排出削減と生産性向上の両立が見込めるという。学内のパイプハウスを使った実証実験は2年目。
高山教授は「中小規模の農家でも1人で送風用のファンの交換などが可能」などと利点を説明した。
【加藤広宣】
豊橋信用金庫は28日、食や農業の先進的な取り組みや先端技術を学ぶ「とよしん食農セミナー」を豊橋技術科学大学で開いた。農産物を効率よく売買できる新たな流通体系や、二酸化炭素(CO2)排出を抑える環境に優しい施設園芸の取り組み事例を紹介した。
静岡県菊川市で農業ロボット開発・販売「エムスクエア・ラボ」を営む加藤百合子社長は、農産物ECサイトと定期運行トラックでの物流を合わせた「やさいバス」事業を取り上げた。
同大学大学院先端農業・バイオリサーチセンター長の高山弘太郎教授は空気循環を制御したパイプハウスで、カーボンニュートラルに貢献する新たな施設園芸の取り組みを紹介した。
高気密性が高く、完全制御による換気の最小化でハウス内は高いCO2濃度が保てる。植物の成長に必要な光合成を促せるため、CO2排出削減と生産性向上の両立が見込めるという。学内のパイプハウスを使った実証実験は2年目。
高山教授は「中小規模の農家でも1人で送風用のファンの交換などが可能」などと利点を説明した。
【加藤広宣】