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王座奪還を狙うトヨタ自動車 元日にニューイヤー駅伝

カテゴリー:スポーツ

エースとして期待されている太田(提供)
エースとして期待されている太田(提供)
中部予選で優勝したトヨタの選手たち
中部予選で優勝したトヨタの選手たち

 田原市に練習拠点を置くトヨタ自動車陸上長距離競技部が、1月1日に開かれる「第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)」に出場する。前橋市の群馬県庁前を発着点に、41チームが7区間(100㌔)で争う。エースの太田智樹選手や、アンカーで東京五輪男子マラソン代表の服部勇馬主将、ルーキーの田澤簾ら精鋭をそろえ、優勝大本命との声もある。2016年以来の日本一を目指す。

 前回は7年ぶりの王者奪還を狙ったが、3位に終わった。2区のアレックス・チェロノが区間28位の大ブレーキで優勝争いから脱落した。熊本剛監督は「ここ2年、この区間に苦戦した」と、今年は外国人ランナーの強化に力を入れてきた。
 そのなかで頭角を現したのは、5月に加入したコリル・フェリックス(ケニア)。熊本監督も「最初は気候や食文化に慣れず結果が出ていなかったが、夏以降はタイムも上がってきた」と期待を寄せる。愛知のオープン参加だった中部予選でも、区間3位と調子は上向きだ。
 今年は2区(21・9㌔)が各チームのエースの走る最長区間になり、外国人選手区間は4区(7・8㌔)に変更となった。熊本監督は「これまでこの区間は追い風のコースだった。今回は、向かい風を受ける。失速しないかどうかが勝負の分かれ目」と話し、フェリックスに期待する。強風が吹く田原市で練習し、向かい風対策は万全という。
 日本人選手で鍵を握るのが、日本選手権1万㍍で2位の太田と、同4位の田澤。太田は、前回大会でエース区間の3区を任され、18人抜きの圧巻の走りをみせた。熊本監督は「チームを優勝戦線に引き戻す走りはなかなかできない」と舌を巻く。太田と練習することも多い服部主将も「チームの絶対的エース」と信頼を置く。
 田澤は駒澤大学から今年入社。8月の杭州アジア大会の1万㍍走で28分18秒66で4位入賞を果たした。直近の日本選手権では優勝は逃したが、自己ベストを2年ぶりに更新する27分22秒31を記録し好調を維持する。服部主将は「どんなレースでも結果を残してくれる。安心感がある」と話す。
 群馬県庁をスタートし、伊勢崎、太田、桐生の各市役所を中継し、県庁に戻るコース。日本選手権1万㍍で日本新を出した塩尻和也が所属する富士通と、22~23年大会王者で、パリ五輪のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を制した小山直城がいるホンダとの優勝争いとなると予想される。
 熊本監督は「11月にあった中部予選(田原市)では、MGC組を欠いた中でも優勝でき、層が厚くなったと感じる。チーム一丸となって、ファンやサポーターに優勝を届けられるように頑張りたい」と意気込んだ。服部主将は「昨年は悔しさしかなかった。できることを精いっぱいやって、応援してくれる皆さんと日本一を分かち合いたい」と抱負を語った。
 レースは午前9時15分スタート。中継は午前8時半からTBS系列局で。
【北川壱暉】

 田原市に練習拠点を置くトヨタ自動車陸上長距離競技部が、1月1日に開かれる「第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)」に出場する。前橋市の群馬県庁前を発着点に、41チームが7区間(100㌔)で争う。エースの太田智樹選手や、アンカーで東京五輪男子マラソン代表の服部勇馬主将、ルーキーの田澤簾ら精鋭をそろえ、優勝大本命との声もある。2016年以来の日本一を目指す。

 前回は7年ぶりの王者奪還を狙ったが、3位に終わった。2区のアレックス・チェロノが区間28位の大ブレーキで優勝争いから脱落した。熊本剛監督は「ここ2年、この区間に苦戦した」と、今年は外国人ランナーの強化に力を入れてきた。
 そのなかで頭角を現したのは、5月に加入したコリル・フェリックス(ケニア)。熊本監督も「最初は気候や食文化に慣れず結果が出ていなかったが、夏以降はタイムも上がってきた」と期待を寄せる。愛知のオープン参加だった中部予選でも、区間3位と調子は上向きだ。
 今年は2区(21・9㌔)が各チームのエースの走る最長区間になり、外国人選手区間は4区(7・8㌔)に変更となった。熊本監督は「これまでこの区間は追い風のコースだった。今回は、向かい風を受ける。失速しないかどうかが勝負の分かれ目」と話し、フェリックスに期待する。強風が吹く田原市で練習し、向かい風対策は万全という。
 日本人選手で鍵を握るのが、日本選手権1万㍍で2位の太田と、同4位の田澤。太田は、前回大会でエース区間の3区を任され、18人抜きの圧巻の走りをみせた。熊本監督は「チームを優勝戦線に引き戻す走りはなかなかできない」と舌を巻く。太田と練習することも多い服部主将も「チームの絶対的エース」と信頼を置く。
 田澤は駒澤大学から今年入社。8月の杭州アジア大会の1万㍍走で28分18秒66で4位入賞を果たした。直近の日本選手権では優勝は逃したが、自己ベストを2年ぶりに更新する27分22秒31を記録し好調を維持する。服部主将は「どんなレースでも結果を残してくれる。安心感がある」と話す。
 群馬県庁をスタートし、伊勢崎、太田、桐生の各市役所を中継し、県庁に戻るコース。日本選手権1万㍍で日本新を出した塩尻和也が所属する富士通と、22~23年大会王者で、パリ五輪のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を制した小山直城がいるホンダとの優勝争いとなると予想される。
 熊本監督は「11月にあった中部予選(田原市)では、MGC組を欠いた中でも優勝でき、層が厚くなったと感じる。チーム一丸となって、ファンやサポーターに優勝を届けられるように頑張りたい」と意気込んだ。服部主将は「昨年は悔しさしかなかった。できることを精いっぱいやって、応援してくれる皆さんと日本一を分かち合いたい」と抱負を語った。
 レースは午前9時15分スタート。中継は午前8時半からTBS系列局で。
【北川壱暉】

エースとして期待されている太田(提供)
エースとして期待されている太田(提供)
中部予選で優勝したトヨタの選手たち
中部予選で優勝したトヨタの選手たち

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