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豊橋技科大「ダイバーシティー」の活動、PRIDEシルバー認定

LGBTQへの理解を深めた座談会=豊橋技科大で(提供)
LGBTQへの理解を深めた座談会=豊橋技科大で(提供)
男性トイレにも設けた防犯ブザー
男性トイレにも設けた防犯ブザー

 豊橋技術科学大学は学生や教職員の多様性に理解を推進する「ダイバーシティー」の活動成果として、任意団体「woak with Pride」(wwP)が示すLGBTQ(性的少数者)に関する取り組み評価指標「PRIDE指標2023」でシルバー認定を受けた。
 学内組織「ダイバーシティー推進センター」を中心にこの3年半、施設整備のほか、管理職向けセミナーや支援学生の活動を通じてLGBTQへの理解を進めてきた。
 PRIDE指標は、国内でのLGBTQが活動しやすい職場づくりを目的に2016年から始まった。
 認定には、行動宣言▽当事者コミュニティー▽啓発活動▽人事制度・プログラム▽社会貢献・渉外活動-の5項目での評価が必要。取り組み状況に応じてシルバーからレインボーまでの段階が設けられている。
 今年6月のLGBT法成立などを背景に、大手を中心に約800の企業や団体が認定取得しているが、大学では7校にとどまっているという。
 技科大は環境整備の一環として、学内のユニバーサルデザインマップを作った。スロープの位置や段差、車いすが通りにくいポイントのほか、誰もが使える「みんなのトイレ」の位置なども示した。以前は女性用トイレしかなかった防犯ブザーは、学生らの要望で男性用にも取り付けた。
 教職員向けには、女性のための管理職セミナーも今年10月に開いた。名古屋大学の束村博子教授を迎え、工学分野でのジェンダーギャップ解消への取り組みの重要性を学んだ。
 また、学内公募で選ばれた「ダイバーシティ活動支援学生」らの企画で10~11月に座談会を開いた。LGBTQへの理解を深め、工学分野での女性の少なさなどを切り口に学内特有の問題について考えた。
 支援学生の金子光瑠さん(博士後期課程1年)は「性差固定する施設利用を緩和し、相互理解と踏み込みすぎない配慮なども必要。学術的に理解を広める機会も大切で、来年度はより幅広く活動したい」と述べた。
【加藤広宣】

 豊橋技術科学大学は学生や教職員の多様性に理解を推進する「ダイバーシティー」の活動成果として、任意団体「woak with Pride」(wwP)が示すLGBTQ(性的少数者)に関する取り組み評価指標「PRIDE指標2023」でシルバー認定を受けた。
 学内組織「ダイバーシティー推進センター」を中心にこの3年半、施設整備のほか、管理職向けセミナーや支援学生の活動を通じてLGBTQへの理解を進めてきた。
 PRIDE指標は、国内でのLGBTQが活動しやすい職場づくりを目的に2016年から始まった。
 認定には、行動宣言▽当事者コミュニティー▽啓発活動▽人事制度・プログラム▽社会貢献・渉外活動-の5項目での評価が必要。取り組み状況に応じてシルバーからレインボーまでの段階が設けられている。
 今年6月のLGBT法成立などを背景に、大手を中心に約800の企業や団体が認定取得しているが、大学では7校にとどまっているという。
 技科大は環境整備の一環として、学内のユニバーサルデザインマップを作った。スロープの位置や段差、車いすが通りにくいポイントのほか、誰もが使える「みんなのトイレ」の位置なども示した。以前は女性用トイレしかなかった防犯ブザーは、学生らの要望で男性用にも取り付けた。
 教職員向けには、女性のための管理職セミナーも今年10月に開いた。名古屋大学の束村博子教授を迎え、工学分野でのジェンダーギャップ解消への取り組みの重要性を学んだ。
 また、学内公募で選ばれた「ダイバーシティ活動支援学生」らの企画で10~11月に座談会を開いた。LGBTQへの理解を深め、工学分野での女性の少なさなどを切り口に学内特有の問題について考えた。
 支援学生の金子光瑠さん(博士後期課程1年)は「性差固定する施設利用を緩和し、相互理解と踏み込みすぎない配慮なども必要。学術的に理解を広める機会も大切で、来年度はより幅広く活動したい」と述べた。
【加藤広宣】

LGBTQへの理解を深めた座談会=豊橋技科大で(提供)
LGBTQへの理解を深めた座談会=豊橋技科大で(提供)
男性トイレにも設けた防犯ブザー
男性トイレにも設けた防犯ブザー

カテゴリー:社会・経済

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