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ニューイヤー駅伝 トヨタ自が8年ぶり優勝

カテゴリー:スポーツ

箱根駅伝 7区で中央大の吉居が好走

 「第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)」が1日、群馬県庁前を発着点に開かれた。田原市に練習拠点を置くトヨタ自動車陸上競技部が、4時間49分2秒で8年ぶり4回目の優勝を果たした。一方箱根駅伝が2~3日、東京・大手町を発着点に繰り広げられ、田原市出身で中央大2年の吉居駿恭が7区を走り、区間歴代4位の1時間2分27秒の好走をみせた。

 ニューイヤー駅伝は41チームが出場。今年から、2区(21・9㌔)が各チームのエースの走る最長区間となり注目が集まった。
 2016年以来の王者奪還を掲げていたトヨタ自動車。1区で今年限りで引退する大石港与が4秒差の4位で、2区のエース太田智樹にたすきを渡した。太田は、1時間1分40秒で区間賞を獲得し、2位以下に34秒差をつけた。
 3区は、杭州アジア大会4位のルーキー田澤簾。腰の痛みがあったものの、強い追い風に乗り、さらに差を広げて58秒差でリレー。インターナショナル区間の4区はコリル・フェリックスが首位をキープ。5区ではベテランの田中秀幸、6区は22年の世界選手権マラソン代表の西山雄介がともに区間賞で、2分5秒差に広げた。
 アンカーは服部勇馬主将。沿道に向かって左手を上げ、フィニッシュテープを切った。区間3位だった。3連覇を狙ったホンダに2分9秒差をつけた。服部、大石、熊本剛監督、佐藤敏信総監督を胴上げし、歓喜の輪ができた。
 トヨタ自動車の優勝回数は、25回の旭化成、5回のコニカミノルタに次いで、歴代3位タイとなった。

 第100回の記念大会の箱根駅伝。前大会2位で、優勝候補に挙げられていた中央大は主力選手が軒並み不調で、11時間1分57秒の総合13位でシード権を逃した。年末の最終合宿で、16人中14人が体調不良を訴えたという。その一人で2区のエース、吉居大和(4年)も、区間15位とペースをあげられず、往路は13位に終わった。復路は、7区の吉居駿恭が同校新記録を出し、シード圏内10位まで巻き返したが、続く選手らが粘れなかった。
 そのほかの東三河勢は、新城市出身で順天堂大2年の浅井皓貴が2区を走り区間19位、豊橋市出身で初の箱根駅伝出場となった中央学院大2年の近田陽路が9区を担い、同23位だった。豊川高校卒業生で、東洋大2年の小林亮太は3区を1時間2分3秒で走り、区間6位。同校新記録だった。

 豊橋市を拠点とする陸上クラブ「TTランナーズ」の代表で、元トヨタ自動車陸上長距離部監督の仲井雅弘代表に聞いた。
 ニューイヤー駅伝でのトヨタ自動車の優勝は「大石の最後のレースで一致団結したのが大きい。田澤の加入で太田が一段と成長したように思える。来年は、吉居大和と鈴木芽吹が入り、世代交代もうまく進みそう」と期待を寄せる。
 箱根駅伝では仲井さんは、60回大会(1984年)の早稲田大の選手として7区を走り区間賞を獲得した。今大会の吉居兄弟と浅井、近田は、いずれも「TTランナーズ」の卒業生。区間賞だった駿恭について「後がない状況で、前半からスピードに乗った良い走りだったと思う。来年につながるのでは」と話した。
【北川壱暉】

箱根駅伝 7区で中央大の吉居が好走

 「第68回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)」が1日、群馬県庁前を発着点に開かれた。田原市に練習拠点を置くトヨタ自動車陸上競技部が、4時間49分2秒で8年ぶり4回目の優勝を果たした。一方箱根駅伝が2~3日、東京・大手町を発着点に繰り広げられ、田原市出身で中央大2年の吉居駿恭が7区を走り、区間歴代4位の1時間2分27秒の好走をみせた。

 ニューイヤー駅伝は41チームが出場。今年から、2区(21・9㌔)が各チームのエースの走る最長区間となり注目が集まった。
 2016年以来の王者奪還を掲げていたトヨタ自動車。1区で今年限りで引退する大石港与が4秒差の4位で、2区のエース太田智樹にたすきを渡した。太田は、1時間1分40秒で区間賞を獲得し、2位以下に34秒差をつけた。
 3区は、杭州アジア大会4位のルーキー田澤簾。腰の痛みがあったものの、強い追い風に乗り、さらに差を広げて58秒差でリレー。インターナショナル区間の4区はコリル・フェリックスが首位をキープ。5区ではベテランの田中秀幸、6区は22年の世界選手権マラソン代表の西山雄介がともに区間賞で、2分5秒差に広げた。
 アンカーは服部勇馬主将。沿道に向かって左手を上げ、フィニッシュテープを切った。区間3位だった。3連覇を狙ったホンダに2分9秒差をつけた。服部、大石、熊本剛監督、佐藤敏信総監督を胴上げし、歓喜の輪ができた。
 トヨタ自動車の優勝回数は、25回の旭化成、5回のコニカミノルタに次いで、歴代3位タイとなった。

 第100回の記念大会の箱根駅伝。前大会2位で、優勝候補に挙げられていた中央大は主力選手が軒並み不調で、11時間1分57秒の総合13位でシード権を逃した。年末の最終合宿で、16人中14人が体調不良を訴えたという。その一人で2区のエース、吉居大和(4年)も、区間15位とペースをあげられず、往路は13位に終わった。復路は、7区の吉居駿恭が同校新記録を出し、シード圏内10位まで巻き返したが、続く選手らが粘れなかった。
 そのほかの東三河勢は、新城市出身で順天堂大2年の浅井皓貴が2区を走り区間19位、豊橋市出身で初の箱根駅伝出場となった中央学院大2年の近田陽路が9区を担い、同23位だった。豊川高校卒業生で、東洋大2年の小林亮太は3区を1時間2分3秒で走り、区間6位。同校新記録だった。

 豊橋市を拠点とする陸上クラブ「TTランナーズ」の代表で、元トヨタ自動車陸上長距離部監督の仲井雅弘代表に聞いた。
 ニューイヤー駅伝でのトヨタ自動車の優勝は「大石の最後のレースで一致団結したのが大きい。田澤の加入で太田が一段と成長したように思える。来年は、吉居大和と鈴木芽吹が入り、世代交代もうまく進みそう」と期待を寄せる。
 箱根駅伝では仲井さんは、60回大会(1984年)の早稲田大の選手として7区を走り区間賞を獲得した。今大会の吉居兄弟と浅井、近田は、いずれも「TTランナーズ」の卒業生。区間賞だった駿恭について「後がない状況で、前半からスピードに乗った良い走りだったと思う。来年につながるのでは」と話した。
【北川壱暉】

カテゴリー:スポーツ

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