2月4日に最後の演奏会 豊橋で三河市民合唱クラブ

　地元の混声合唱団「三河市民合唱クラブ」（中内茂樹団長）の「第５回演奏会」が「ライフポートとよはしコンサートホール」で２月４日午後１時から開かれる。東愛知新聞社など後援。今回で活動にいったん終止符を打つ。本番を間近に、出演者65人による練習が大詰めを迎えている。
　豊橋技術科学大学学長だった榊佳之氏を中心に、三河市民オペラ「カルメン」出演者有志らで２０１０年に設立。オペラをしたい、著名な合唱指導者の近藤惠子さんから教わりたい、という人たちが豊橋、豊川を中心に県内外から集まった。
　年齢は20代から70代。経験者から初心者まで、職業も多様な人々で構成し、週１回の練習を続けてきた。14年１月に初の自主公演を開いた。以来隔年で演奏会を続けたが、新型コロナウイルス禍で一時活動を控えていた。
　活動を終えるきっかけはコロナ禍で２年間練習をストップしたこと。その間に辞めた人もいる。「いったん終えて、新たな世代で活動することが必要ではないか」と総会で全員が話し合い、発展的にリセットすることにした。
　最後の演奏会を前に辞めた人にも声をかけた。久しぶりにステージに上がる人もいる。
　これまで練習した中からアンケートで演目を選んだ。第１、第２ステージは「愛唱歌」と題し、無伴奏混声合唱「さくら」「夢みたものは」「雪も窓辺で」などを披露する。第３ステージは「オペラ合唱曲」として「アンドレア・シェニエ」より「羊飼いよ　さようなら」、「イル・トロヴァトーレ」より「鍛冶屋の合唱」、「トゥーランドット」より「皇帝賛歌」などを披露する。第３ステージでは創立者の榊氏が進行を務める。指揮は近藤惠子さん、ピアノは平尾裕子さん。
　「三河市民オペラの曲から懐かしい日本の歌まで楽しめる内容」と中内団長。「皆さんには本当に感謝している。今後はより良いものを生むために、本当にやりたい人で活動していくことになると思う」と話す。
　チケットは全席自由で一般１０００円、高校生以下５００円。豊橋文化振興財団で。問い合わせは事務局の近藤さん（０９０・８９５６・０５０４）へ。
【田中博子】