文字の大きさ

アフターコロナでキッチンカー需要増

登録台数と出店需要が大幅に増えるキッチンカー
登録台数と出店需要が大幅に増えるキッチンカー

 新型コロナウイルス禍を機に注目を浴びたキッチンカーが、新たな飲食業態として定着しつつある。事業者と出店依頼者を結ぶ県のマッチングサイトの登録は開設半年で120台を超えた。イベント会場で効率的に集客でき、調達する食材などで個性も出せる。事業主の一人は「コロナ禍で業態転換を強いられた印象だが今はチャンスだ」と期待する。
 県東三河総局が昨年7月に開設したマッチングサイト「東三河だいすキッチンカーズ」には5日現在で121店が登録する。イベントの出店依頼も月平均5件以上で、想定した2~4件を上回る需要という。
 総局によると約6割が東三河の事業者で、豊橋市と豊川市で大半を占める。岡崎市や浜松市など隣接地域からの登録もある。「機動力で営業範囲も広がり、イベント主催者も頼みやすいのではないか」という。
 焼きそばやたこ焼きなど屋台で売られる定番のほか、地元産食材を使ったラーメンやカレーライス、スイーツなど本格的なメニューもそろう。
 キッチンカー「フェニックス楽市」を営む斎藤隆典さんは「コロナ前は30台ぐらいだが、この2~3年で急増した。イベントでは客足が読みやすく、食材調達などが効率的にできる」と説明する。
 イベントへの出店機会も着実に増えた。「以前は、地域のまつりなどの飲食物提供は主催者が賄っていたが、コロナ禍で外注化が進んだ」と斎藤さん。家賃など固定費を削減でき、売り上げ予想が立てやすく安定経営にもつながるという。
 食材調達でも地場産品を自由に仕入れられるため、個性が出しやすいようだ。斎藤さんは「地場食材を使った独自メニューで差別化も図れる。地産地消を促す点でもチャンスは広がる」と話していた。
【加藤広宣】

 新型コロナウイルス禍を機に注目を浴びたキッチンカーが、新たな飲食業態として定着しつつある。事業者と出店依頼者を結ぶ県のマッチングサイトの登録は開設半年で120台を超えた。イベント会場で効率的に集客でき、調達する食材などで個性も出せる。事業主の一人は「コロナ禍で業態転換を強いられた印象だが今はチャンスだ」と期待する。
 県東三河総局が昨年7月に開設したマッチングサイト「東三河だいすキッチンカーズ」には5日現在で121店が登録する。イベントの出店依頼も月平均5件以上で、想定した2~4件を上回る需要という。
 総局によると約6割が東三河の事業者で、豊橋市と豊川市で大半を占める。岡崎市や浜松市など隣接地域からの登録もある。「機動力で営業範囲も広がり、イベント主催者も頼みやすいのではないか」という。
 焼きそばやたこ焼きなど屋台で売られる定番のほか、地元産食材を使ったラーメンやカレーライス、スイーツなど本格的なメニューもそろう。
 キッチンカー「フェニックス楽市」を営む斎藤隆典さんは「コロナ前は30台ぐらいだが、この2~3年で急増した。イベントでは客足が読みやすく、食材調達などが効率的にできる」と説明する。
 イベントへの出店機会も着実に増えた。「以前は、地域のまつりなどの飲食物提供は主催者が賄っていたが、コロナ禍で外注化が進んだ」と斎藤さん。家賃など固定費を削減でき、売り上げ予想が立てやすく安定経営にもつながるという。
 食材調達でも地場産品を自由に仕入れられるため、個性が出しやすいようだ。斎藤さんは「地場食材を使った独自メニューで差別化も図れる。地産地消を促す点でもチャンスは広がる」と話していた。
【加藤広宣】

登録台数と出店需要が大幅に増えるキッチンカー
登録台数と出店需要が大幅に増えるキッチンカー

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR