豊橋のギャラリー亜鳥絵が40周年記念展

　今年開廊40周年を迎えた、豊橋市東雲町の「ギャラリー亜鳥絵」で、「Gallery亜鳥絵開廊40周年記念展〈絵画・書〉」が開かれている。所蔵作品の中から厳選した物故または現役の24作家による絵画と書計41点を紹介している。28日まで。
　現在は写真の展示が圧倒的に多いが、初期は絵画と写真が半々だったという。店に関わりのある作家からの寄贈品や、同店代表の田中ヒロフミさんのコレクションなど、40年前のものから近作まで披露した。
　親交があり、開廊記念に個展で協力してくれたという行動美術協会で活躍した故大場厚さんの作品をはじめ、元校長で多くのファンがいた故竹内吉治さんや故古山保夫さんの油水彩画、伊奈彦定さんの市電カレンダー原画、鈴木敬三さんの墨画、上田央さんの日本画や油彩画、菅沼鉄王さんの油彩、故杉浦捷子さんの布絵、兵藤寛司さんの銅版画など、バラエティーに富んだ作品が並ぶ。ギャラリーの交友関係の幅広さが分かる。
　田中さんらは「40年間続けてこられたのは皆さんのおかげ。今後とも地域の文化ステーションとなるべく活動を続けていきたい」としている。
【田中博子】