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吉田城跡の石垣から「敷金」が初出土、豊橋美博で展示

敷金が敷かれた吉田城跡の石垣(提供)
敷金が敷かれた吉田城跡の石垣(提供)
石材のすき間などを補強する敷金
石材のすき間などを補強する敷金

 豊橋市は1日、豊橋公園内の吉田城跡の石垣から、石材のすき間を埋める鉄製の補強材「敷金(しきがね)」が出土したと発表した。石垣修復工事に伴う発掘調査で見つかった。市美術博物館で展示している。
 敷金は石垣内部で石のすき間を埋めたり、角度を調整したりする金属部材として使われた。
 昨年6~11月の石垣修復に伴う発掘調査で、本丸南側「南多門」の東側石垣から破片一つを含む敷金9点が出土した。西に面した石垣の北西側と南側の角にあたる部分に点在していたという。
 敷金は長さ10㌢、幅5㌢、厚さ2㌢ほどで板状やくさび状だった。石垣内に敷かれたのは江戸時代初期の17世紀前半から半ばとみられる。
 江戸城や名古屋城などでも見つかっており、吉田城跡での出土は全国8番目、三河では初。市文化財センターによると製造するための職人の確保が必要だという。
 寺井崇浩学芸員は「出土した城はいずれも石垣の規模が大きく、名城といわれる城ばかり。幕府の重要拠点としての吉田城の位置付けを物語る資料になりそうだ」と期待する。
 出土品8点を今年度の調査成果とともに、美術博物館で4月21日まで展示する。観覧無料。
【加藤広宣】

 豊橋市は1日、豊橋公園内の吉田城跡の石垣から、石材のすき間を埋める鉄製の補強材「敷金(しきがね)」が出土したと発表した。石垣修復工事に伴う発掘調査で見つかった。市美術博物館で展示している。
 敷金は石垣内部で石のすき間を埋めたり、角度を調整したりする金属部材として使われた。
 昨年6~11月の石垣修復に伴う発掘調査で、本丸南側「南多門」の東側石垣から破片一つを含む敷金9点が出土した。西に面した石垣の北西側と南側の角にあたる部分に点在していたという。
 敷金は長さ10㌢、幅5㌢、厚さ2㌢ほどで板状やくさび状だった。石垣内に敷かれたのは江戸時代初期の17世紀前半から半ばとみられる。
 江戸城や名古屋城などでも見つかっており、吉田城跡での出土は全国8番目、三河では初。市文化財センターによると製造するための職人の確保が必要だという。
 寺井崇浩学芸員は「出土した城はいずれも石垣の規模が大きく、名城といわれる城ばかり。幕府の重要拠点としての吉田城の位置付けを物語る資料になりそうだ」と期待する。
 出土品8点を今年度の調査成果とともに、美術博物館で4月21日まで展示する。観覧無料。
【加藤広宣】

敷金が敷かれた吉田城跡の石垣(提供)
敷金が敷かれた吉田城跡の石垣(提供)
石材のすき間などを補強する敷金
石材のすき間などを補強する敷金

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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