豊橋・さくらピアで「3・11を忘れない集い」

多々良さんを招いて水害など学ぶ

　東日本大震災発生から13年。豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」で12日、復興祈念行事「３・11を忘れない集い」があった。館利用者や近所の人ら21人が参加した。
　東北支援バザーや防災頭巾作り、講演、映画上映など、被災地を思うとともに毎年異なるテーマで当地の防災を考える。昨年６月２日の東三河豪雨を踏まえ、今回は「四季の天気と災害」を題材にした。
　講師は日本気象協会東海支部の多々良秀世さん。気象予報士の仕事や支部について紹介し、６月２～３日にの気象状況を天気図などで説明。線状降水帯の動きや当日の被害状況を画像で見せ、大雨時の避難行動について留意点を挙げた。
　また、警戒レベルと避難行動のタイミング、気象庁による災害リスクの高まりを示す指標「キキクル（危険度分布）」や指定河川洪水情報なども紹介。取るべき行動を警戒レベルに合わせて示し、テレビのデータ放送や携帯電話の防災速報などのこまめなチェックを勧めた。竜巻遭遇時には「窓際や車中は駄目。トイレや浴室など頑丈な壁の近くで体を小さくして頭を守る」などと説いた。
　今夏は暖かい空気に覆われやすく気温が高くなるだろうと予測。熱中症を引き起こす要因や応急処置の方法も説明した。
【田中博子】