県芸術文化選奨「文化賞」受賞 豊橋の三河市民オペラ制作委

　豊橋市の「三河市民オペラ制作委員会」が今年度の県芸術文化選奨の洋楽分野で文化賞を受賞することが決まった。授賞式は19日に県庁で。
　芸術文化の各分野の向上発展に貢献し、業績が顕著な人や団体を選奨することで、県の芸術文化の振興を図る。１９７７年から続く。
　文化賞、文化新人賞の２部門がある。昨年７月３日から８月31日まで推薦を受け付け、文化賞は個人32件、団体７件、文化新人賞は個人23件、団体１件の推薦があった。選考の結果、文化賞の団体の部で三河市民オペラ制作委員会が最高賞に選ばれた。
　委員会は、オペラの企画運営から実施まで市民を主体に、人々との交流を図りながら、これまでに見たことのない舞台と客席を創り出そうと２００５年12月に発足した。昨年５月にはジョルダーノ作曲のオペラ「アンドレア・シェニエ」を上演し、成功させた。
　２０１７年には「イル・トロヴァトーレ」で三菱信託音楽賞を受賞。昨年11月に「第10回ＪＡＳＲＡＣ音楽文化賞」を受賞した。
　オペラ公演だけでなく、コンサート開催のほか、指揮者、演出家、ソリストらによるオペラセミナーも開いた。三河地域から全国に誇れるオペラ文化を創り上げ、地域の活性化や県の文化の振興と向上に大きく貢献していることなどが高く評価された。
（後藤康之）