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豊橋中部中生徒主体で制服のあり方探る

私服と制服の生徒が混じる教室=豊橋市立中部中学校で
私服と制服の生徒が混じる教室=豊橋市立中部中学校で

私服登校日を設けて試行錯誤

 豊橋市立中部中学校は22日まで、将来の制服のあり方を考えるきっかけにするため、私服着用も認める登校日を設けた。試行結果を踏まえたアンケートで検証したうえ、新年度以降も生徒主体で考える機会を設ける。学校によると、制服の変更が前提ではない。
 試行では22日までの4日間、制服か私服を選べる日を設けた。普段の冬服は男子は詰襟の学生服、女子はセーラー服とスカートだ。
 制服を含む校則の議論が全国の中学校で広がりつつある中、同校も昨年12月に生徒会が保護者と生徒へアンケートをした。学校への思い、見直しが必要な校則や残すべき校則などを尋ねた。
 回答数は多くなかったが、制服のスカートについて女生徒から「冬は足元が寒い」「動きやすいズボンがいい」などの悩みの声も出た。
 そこで生徒会は先行する九州地方の2校との情報交換や、各クラスでの話し合いを重ねた。動きやすい服装を心掛ける最小限のルールで4日間の試行につなげた。
 終業式前日の21日は全校一斉の大掃除で、私服登校者の多くがパーカーとジーンズなどを合わせた服装。学校によると7割が私服で、過去2日間も6~8割と高かったという。一方、修了式の22日は大半が制服。生徒も時と場所や状況に応じて服装を選んでいるようだった。
 2年生の坂口由華さんは「冬は首回りや足元が寒く、内側に重ね着できないのが難点。体育や大掃除があるのできょうは制服を選んだ」と使い分けている。
 生徒会長の青葉健太朗さん(2年)は「私服は首回りがきつくなく、級友のファッションセンスなど再発見もある。一方で毎朝の服選びの手間を考えると制服の良さも再認識した」と語る。今後は「すぐ結論が出ないので、振り返りのアンケートを踏まえ、来年度以降もじっくり考えたい」との見通しを示した。
 原田憲一校長は「生徒の発案によるいい取り組みだ。今回のテーマは制服だが、今後も生徒が主体的に考え判断する機会を増やしたい」としている。
【加藤広宣】

私服登校日を設けて試行錯誤

 豊橋市立中部中学校は22日まで、将来の制服のあり方を考えるきっかけにするため、私服着用も認める登校日を設けた。試行結果を踏まえたアンケートで検証したうえ、新年度以降も生徒主体で考える機会を設ける。学校によると、制服の変更が前提ではない。
 試行では22日までの4日間、制服か私服を選べる日を設けた。普段の冬服は男子は詰襟の学生服、女子はセーラー服とスカートだ。
 制服を含む校則の議論が全国の中学校で広がりつつある中、同校も昨年12月に生徒会が保護者と生徒へアンケートをした。学校への思い、見直しが必要な校則や残すべき校則などを尋ねた。
 回答数は多くなかったが、制服のスカートについて女生徒から「冬は足元が寒い」「動きやすいズボンがいい」などの悩みの声も出た。
 そこで生徒会は先行する九州地方の2校との情報交換や、各クラスでの話し合いを重ねた。動きやすい服装を心掛ける最小限のルールで4日間の試行につなげた。
 終業式前日の21日は全校一斉の大掃除で、私服登校者の多くがパーカーとジーンズなどを合わせた服装。学校によると7割が私服で、過去2日間も6~8割と高かったという。一方、修了式の22日は大半が制服。生徒も時と場所や状況に応じて服装を選んでいるようだった。
 2年生の坂口由華さんは「冬は首回りや足元が寒く、内側に重ね着できないのが難点。体育や大掃除があるのできょうは制服を選んだ」と使い分けている。
 生徒会長の青葉健太朗さん(2年)は「私服は首回りがきつくなく、級友のファッションセンスなど再発見もある。一方で毎朝の服選びの手間を考えると制服の良さも再認識した」と語る。今後は「すぐ結論が出ないので、振り返りのアンケートを踏まえ、来年度以降もじっくり考えたい」との見通しを示した。
 原田憲一校長は「生徒の発案によるいい取り組みだ。今回のテーマは制服だが、今後も生徒が主体的に考え判断する機会を増やしたい」としている。
【加藤広宣】

私服と制服の生徒が混じる教室=豊橋市立中部中学校で
私服と制服の生徒が混じる教室=豊橋市立中部中学校で

カテゴリー:地域・教育

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