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表浜海岸にフリーWiFi開通

WiFiスポットの完成を祝う石原施設長㊨ら=小松原町の表浜海岸で
WiFiスポットの完成を祝う石原施設長㊨ら=小松原町の表浜海岸で

豊橋の「王寿会」

 特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人「王寿会」は6日、豊橋市小松原町の表浜海岸付近に設けたフリーWiFiスポットの開通式を開いた。南海トラフ地震の津波災害に備え、海岸利用者への円滑な情報伝達ですばやい避難につなげる。
 海岸付近のトイレの電源を利用してWiFiアンテナを設けた。近くの高台で法人が営む特別養護老人ホーム「小松原王寿園」のアンテナとつなぎ、無料WiFiスポットとした。告知看板のQRコードから登録画面に移り、施設ホームページ上のパスワードを入力すれば使える。
 南海トラフ地震の想定では、表浜海岸には地震から5分以内に最大19㍍の津波が到達する。サーフィンが盛んで、多い日は1000人もの人でにぎわう。
 王寿会は2007年に市と防災協定を結び、高台の施設を生かした避難訓練などで地震に備える。サーファーらとも協力し、海岸から施設までの避難経路を設け、避難誘導訓練も重ねている。
 開通式には浅井由崇市長や市議会の近藤喜典議長らが出席。石原弘丈施設長は「予測できない災害に備え、海岸利用者と施設が協力して今後の防災や減災に努めたい」とした。
 海岸には行政の防災無線もあるが、波や風で聞こえないことが多い。陸地にいるサーファーのスマートフォンへ緊急通報があれば、遊泳中の利用者へ危険を知らせることも可能になる。
 海岸を利用するプロサーファーの萩原健太さんは「震源が遠くて揺れを感じなければ津波接近も気付かない。スマホでの情報提供が命綱」と喜んだ。
【加藤広宣】

豊橋の「王寿会」

 特別養護老人ホームなどを運営する社会福祉法人「王寿会」は6日、豊橋市小松原町の表浜海岸付近に設けたフリーWiFiスポットの開通式を開いた。南海トラフ地震の津波災害に備え、海岸利用者への円滑な情報伝達ですばやい避難につなげる。
 海岸付近のトイレの電源を利用してWiFiアンテナを設けた。近くの高台で法人が営む特別養護老人ホーム「小松原王寿園」のアンテナとつなぎ、無料WiFiスポットとした。告知看板のQRコードから登録画面に移り、施設ホームページ上のパスワードを入力すれば使える。
 南海トラフ地震の想定では、表浜海岸には地震から5分以内に最大19㍍の津波が到達する。サーフィンが盛んで、多い日は1000人もの人でにぎわう。
 王寿会は2007年に市と防災協定を結び、高台の施設を生かした避難訓練などで地震に備える。サーファーらとも協力し、海岸から施設までの避難経路を設け、避難誘導訓練も重ねている。
 開通式には浅井由崇市長や市議会の近藤喜典議長らが出席。石原弘丈施設長は「予測できない災害に備え、海岸利用者と施設が協力して今後の防災や減災に努めたい」とした。
 海岸には行政の防災無線もあるが、波や風で聞こえないことが多い。陸地にいるサーファーのスマートフォンへ緊急通報があれば、遊泳中の利用者へ危険を知らせることも可能になる。
 海岸を利用するプロサーファーの萩原健太さんは「震源が遠くて揺れを感じなければ津波接近も気付かない。スマホでの情報提供が命綱」と喜んだ。
【加藤広宣】

WiFiスポットの完成を祝う石原施設長㊨ら=小松原町の表浜海岸で
WiFiスポットの完成を祝う石原施設長㊨ら=小松原町の表浜海岸で

カテゴリー:社会・経済

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