文字の大きさ

田原でアボカド栽培に挑戦

千賀さんとアボカドの木=田原市宇津江町で
千賀さんとアボカドの木=田原市宇津江町で
収穫したアボカド(品種はピンカートン)(提供)
収穫したアボカド(品種はピンカートン)(提供)

 「第23回東三河ビジネスプランコンテスト」の一般事業部門で、「東三河でAvoラボ」が最優秀賞を受賞した。田原市宇津江町のハウスでアボカドの栽培出荷とそのノウハウ確立に挑戦している受賞者の千賀吉晃さんに話を聞いた。
 田原市出身、南山大学経営学部卒。電照菊農家の二代目として約5000平方㍍のほ場で年間約78万本の菊を出荷するなどしている。
 アボカド栽培に注目したのは2018年。菊の需要が葬儀などに偏っていることに危機感を覚えていた。知り合いから国産の話を聞いたのがきっかけという。
 当時は99・9%が輸入で、国産は珍しく、1個1000円前後でネット販売されていた。生産地は和歌山、愛媛、鹿児島の各県など。「常春の地」などと呼ばれる渥美半島でも栽培できるのでは、と考えた。
 1年目は5本の苗の露地栽培でスタートしたが、冬にすべて枯れてしまった。季節風が原因と考え、2年目はハウス内でのポット栽培に切り替えた。
 21年に初収穫に成功。一般的な輸入品種とは違って外皮が黒くならず、舌触りがねっとりしているものを10個採集できた。
 現在は約330平方㍍で5品種計30本を育てている。水分や養分などのノウハウもまとまってきた。1本で100個を実らせるのが目標だ。「将来的には300~500円で販売し、国産アボカドを普及させたい」と話す。
 メリットは、果樹の中では肥料などのコストが低く、病害虫が少なくて手間もかからないこと。親から受け継いだ作物やノウハウを捨てなくても始められる。「手間をかけずに選択肢を広げ、農業の未来を豊かなものにしたい。消費量も増えており、注目の作物」とPRした。
 「地産地消はエコロジーで、一番おいしいものを届けられる。『アボカドと言えば東三河』『農業やるなら東三河』と思ってもらえるようにしたい」と語った。
【岸侑輝】

 「第23回東三河ビジネスプランコンテスト」の一般事業部門で、「東三河でAvoラボ」が最優秀賞を受賞した。田原市宇津江町のハウスでアボカドの栽培出荷とそのノウハウ確立に挑戦している受賞者の千賀吉晃さんに話を聞いた。
 田原市出身、南山大学経営学部卒。電照菊農家の二代目として約5000平方㍍のほ場で年間約78万本の菊を出荷するなどしている。
 アボカド栽培に注目したのは2018年。菊の需要が葬儀などに偏っていることに危機感を覚えていた。知り合いから国産の話を聞いたのがきっかけという。
 当時は99・9%が輸入で、国産は珍しく、1個1000円前後でネット販売されていた。生産地は和歌山、愛媛、鹿児島の各県など。「常春の地」などと呼ばれる渥美半島でも栽培できるのでは、と考えた。
 1年目は5本の苗の露地栽培でスタートしたが、冬にすべて枯れてしまった。季節風が原因と考え、2年目はハウス内でのポット栽培に切り替えた。
 21年に初収穫に成功。一般的な輸入品種とは違って外皮が黒くならず、舌触りがねっとりしているものを10個採集できた。
 現在は約330平方㍍で5品種計30本を育てている。水分や養分などのノウハウもまとまってきた。1本で100個を実らせるのが目標だ。「将来的には300~500円で販売し、国産アボカドを普及させたい」と話す。
 メリットは、果樹の中では肥料などのコストが低く、病害虫が少なくて手間もかからないこと。親から受け継いだ作物やノウハウを捨てなくても始められる。「手間をかけずに選択肢を広げ、農業の未来を豊かなものにしたい。消費量も増えており、注目の作物」とPRした。
 「地産地消はエコロジーで、一番おいしいものを届けられる。『アボカドと言えば東三河』『農業やるなら東三河』と思ってもらえるようにしたい」と語った。
【岸侑輝】

千賀さんとアボカドの木=田原市宇津江町で
千賀さんとアボカドの木=田原市宇津江町で
収穫したアボカド(品種はピンカートン)(提供)
収穫したアボカド(品種はピンカートン)(提供)

カテゴリー:社会・経済

 PR

PR