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大きな神社に負けない 豊川・篠束神社のHP

ホームページのトップ画面と制作に携わった皆さん=篠束神社で
ホームページのトップ画面と制作に携わった皆さん=篠束神社で
篠束神社の本殿
篠束神社の本殿

 豊川市篠束町の篠束神社は、どの集落にもある小さな神社だ。今春、大きな神社に負けないホームページを開設した。神社と地域をつなげるツールになればと、氏子たちが作った。
 創立は995(長徳元)年以前とされる。大国主命(おおくにぬしのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)が祭神。氏子は約550世帯で、4月に春の大祭が開かれる。宮司は伊藤雄康さん(91)だが、高齢のため娘の貴子さん(52)が禰宜(ねぎ)となり宮司の仕事を兼ねる。貴子さんはパート勤務をしており、社務所は普段は閉まっている日が多い。
 昨年8月、一般氏子で農家の山内章裕さん(56)がホームページ開設を提案した。「昔は地域のよりどころが神社だったが、今は違ってきている。このまま形式的に祭礼などを続けていけば、いつか無用との議論が出る可能性がある。神社を残すためにも必要だと思った」と理由を話す。
 制作委員会が発足し、委員長は神社総代の伊藤啓登さん(69)が就いた。できるだけ費用をかけず、無料で作れるサービスを利用したが、さまざまな工夫を凝らした。
 神社の歴史、年間行事、祈とうの申し込みなど一般的な内容に加え、さらに詳しく神社の事を知ることができる「デジタル宝蔵」のコーナーを設けた。2000年にあった社殿の建て替え、神社の修復や宮司の名前などの歴史が分かる「棟札」の紹介などする。さらに興味を持ってもらおうと、国土地理院の航空写真を使い、戦後から現在までの地域の変化を分かるようにした。トップページには山内さんがドローンを使って神社を撮影した動画を入れ、おしゃれな雰囲気にした。未完成の部分もあり、徐々に作っていく。
 委員長の啓登さんは「地域の方に神社を詳しく知ってもらうきっかけにしたい」と期待した。禰宜の貴子さんは「神社は公的な部分が強いが、地域の理解がなければ存続していくのは難しい。ホームページで、より神社と地域のつながりが強くなってほしい」と話す。
 今後はホームページ開設記念の講演会などを開き、地域の人にPRしていく。
【竹下貴信】

 豊川市篠束町の篠束神社は、どの集落にもある小さな神社だ。今春、大きな神社に負けないホームページを開設した。神社と地域をつなげるツールになればと、氏子たちが作った。
 創立は995(長徳元)年以前とされる。大国主命(おおくにぬしのみこと)、須佐之男命(すさのおのみこと)が祭神。氏子は約550世帯で、4月に春の大祭が開かれる。宮司は伊藤雄康さん(91)だが、高齢のため娘の貴子さん(52)が禰宜(ねぎ)となり宮司の仕事を兼ねる。貴子さんはパート勤務をしており、社務所は普段は閉まっている日が多い。
 昨年8月、一般氏子で農家の山内章裕さん(56)がホームページ開設を提案した。「昔は地域のよりどころが神社だったが、今は違ってきている。このまま形式的に祭礼などを続けていけば、いつか無用との議論が出る可能性がある。神社を残すためにも必要だと思った」と理由を話す。
 制作委員会が発足し、委員長は神社総代の伊藤啓登さん(69)が就いた。できるだけ費用をかけず、無料で作れるサービスを利用したが、さまざまな工夫を凝らした。
 神社の歴史、年間行事、祈とうの申し込みなど一般的な内容に加え、さらに詳しく神社の事を知ることができる「デジタル宝蔵」のコーナーを設けた。2000年にあった社殿の建て替え、神社の修復や宮司の名前などの歴史が分かる「棟札」の紹介などする。さらに興味を持ってもらおうと、国土地理院の航空写真を使い、戦後から現在までの地域の変化を分かるようにした。トップページには山内さんがドローンを使って神社を撮影した動画を入れ、おしゃれな雰囲気にした。未完成の部分もあり、徐々に作っていく。
 委員長の啓登さんは「地域の方に神社を詳しく知ってもらうきっかけにしたい」と期待した。禰宜の貴子さんは「神社は公的な部分が強いが、地域の理解がなければ存続していくのは難しい。ホームページで、より神社と地域のつながりが強くなってほしい」と話す。
 今後はホームページ開設記念の講演会などを開き、地域の人にPRしていく。
【竹下貴信】

ホームページのトップ画面と制作に携わった皆さん=篠束神社で
ホームページのトップ画面と制作に携わった皆さん=篠束神社で
篠束神社の本殿
篠束神社の本殿

カテゴリー:社会・経済

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