諏訪1部町内会に優秀コミュニケーション戦略賞

　豊川市の諏訪西町や代田町などでなる諏訪１部町内会（乙部法行会長）が、地方自治体や地域主権者の活動をたたえる「第12回マニフェスト大賞」で優秀コミュニケーション戦略賞に輝き、乙部会長（60）、寺部良彦理事（44）、後見人の内田敏雄さん（61）が15日に市役所を訪れ、山脇実市長に報告した。
　同町内会は６月から、代田小学校の児童を対象に、カナダで始まった青少年健全育成事業「ポジティブチケット」を開始。町内会活動への参加や善行でスタンプをもらってポイントをためると、15の協賛事業者から菓子や文房具などの特典がもらえる仕組みで、市民協働推進事業補助金も活用し、学校、行政と連携した点も評価された。
　乙部会長は「６月の町内運動会を皮切りに、子どもたちが町内の行事に積極的に出てくるようになった」と明かし、10月の祭りでも、これまでは男性だけが集まっていた場所に子どもも出入りし、活気が出たという。
　代田中学校区の事業として立ち上げており、来年度からは桜町小学校や代田中の子どもたちにも対象範囲を広げていく予定で、乙部会長は「地元を誇りに思える子が一人でも増えてくれれば」と期待した。
　70％を切った町内会加入世帯率の向上にも効果が期待されており、山脇市長も「（補助金で）行政と一体となり、地域の輪を広めてくれている」と感謝した。
　今回は全国から２５９７件の応募があり、優秀マニフェスト推進賞や優秀成果賞、優秀政策提言賞などで38件が受賞した。
（由本裕貴）