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豊川「御津港」が今年度中に完成へ

埠頭の建設工事が進む御津1区企業用地。後方はラグーナ蒲郡(御津2区から撮影)
埠頭の建設工事が進む御津1区企業用地。後方はラグーナ蒲郡(御津2区から撮影)

 豊川市御津町の三河港御津1区企業用地(御幸浜)で、市内初の埠頭(ふとう)の整備工事が進められている。待望の「御津港」は今年度中に完成する見込みで、産業面の発展だけでなく、御津2区(佐脇浜)とを結ぶ臨港道路の早期実現への効果も期待されている。
 三河湾に造成された埋め立て地・御津1区の南側で、水深5・5㍍の岸壁を有する埠頭が建設されている。豊川市で初めてとなる港湾事業は、東三河では国内有数の海外輸入車を陸揚げする豊橋や田原、蒲郡各地区に続く経済源としての役割が期待される。
 区内北側14㌶の第1期分譲用地に12社が進出した他、マリーナ施設も立地。現在は中小区画向けの用地として14・6㌶を第2期分譲している。津波や高潮の被害がネックでなかなか契約が決まらない状態が続いていたが、第1号進出企業としてシンワの立地が決まった。
 埠頭が完成することで、船が接岸して海外との流通も格段に向上する。近年の完成が予定される国道23号バイパスも近く、東名高速・音羽蒲郡ICまで車で約20分の距離。県や市は交通の利便性や補助金などの優遇制度を掲げて誘致を進める。
 埠頭が完成し、さらなる企業の進出で期待されるのが1区と2区を接続する臨港道路の建設だ。御津2区の“出入り口”にあたる豊橋市前芝町付近でしばしば渋滞が発生することから、立地企業からも災害時に「命をつなぐ橋」として臨港道路の早期整備を求める声が多い。
 かつては海水浴場と景勝地に多くの観光客が訪れた御津海岸。時代は変わり、新たに誕生する「御津港」は大きな可能性を秘めている。
(由本裕貴)

 豊川市御津町の三河港御津1区企業用地(御幸浜)で、市内初の埠頭(ふとう)の整備工事が進められている。待望の「御津港」は今年度中に完成する見込みで、産業面の発展だけでなく、御津2区(佐脇浜)とを結ぶ臨港道路の早期実現への効果も期待されている。
 三河湾に造成された埋め立て地・御津1区の南側で、水深5・5㍍の岸壁を有する埠頭が建設されている。豊川市で初めてとなる港湾事業は、東三河では国内有数の海外輸入車を陸揚げする豊橋や田原、蒲郡各地区に続く経済源としての役割が期待される。
 区内北側14㌶の第1期分譲用地に12社が進出した他、マリーナ施設も立地。現在は中小区画向けの用地として14・6㌶を第2期分譲している。津波や高潮の被害がネックでなかなか契約が決まらない状態が続いていたが、第1号進出企業としてシンワの立地が決まった。
 埠頭が完成することで、船が接岸して海外との流通も格段に向上する。近年の完成が予定される国道23号バイパスも近く、東名高速・音羽蒲郡ICまで車で約20分の距離。県や市は交通の利便性や補助金などの優遇制度を掲げて誘致を進める。
 埠頭が完成し、さらなる企業の進出で期待されるのが1区と2区を接続する臨港道路の建設だ。御津2区の“出入り口”にあたる豊橋市前芝町付近でしばしば渋滞が発生することから、立地企業からも災害時に「命をつなぐ橋」として臨港道路の早期整備を求める声が多い。
 かつては海水浴場と景勝地に多くの観光客が訪れた御津海岸。時代は変わり、新たに誕生する「御津港」は大きな可能性を秘めている。
(由本裕貴)

埠頭の建設工事が進む御津1区企業用地。後方はラグーナ蒲郡(御津2区から撮影)
埠頭の建設工事が進む御津1区企業用地。後方はラグーナ蒲郡(御津2区から撮影)

カテゴリー:社会・経済

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