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貴重な文化財の焼失防ごう

放水訓練をする東分署員と多米分団員ら=赤岩寺で
放水訓練をする東分署員と多米分団員ら=赤岩寺で
初期消火する新美住職ら=新城市裏野で
初期消火する新美住職ら=新城市裏野で

豊橋・赤岩寺で消防訓練

 文化財防火デーの26日、文化財の保護や防火防災の意識を高めようと、豊橋市中消防署などが協力して豊橋市多米町の赤岩寺(せきがんじ)で消防訓練を行った。同寺で実施するのは今回で7回目となる。
 同寺関係者や檀家、自治会、中消防署東分署、消防団などの計30人が参加。赤岩山林野の山火事が同寺本堂に飛び火した想定で、文化財搬出や消火訓練を行った。
 出火を発見した住職が寺関係者や檀家、自治会に協力を要請し通報。重要文化財が納められた訓練用の箱を次々に搬出し、消火器などで初期消火にあたった。駆けつけた東分署と多米分団が本堂の3カ所で放水した。
 中消防署東分署の大井盛行署長は、文化財の搬出は協力しスムーズにできたと成果を評価し、「先人が築いた貴重な文化財を守って後世に伝えていく義務がある。今後も地域で文化財を守っていきましょう」と話した。
 同寺では2011(平成23)年、原因不明の火災で客殿が焼け、安置されていた市指定文化財の仏像3体が焼失した。
(井嶋義典)

新城市の永住寺でも

 文化財防火デーにあわせ、新城市教育委員会は26日、同市裏野の永住寺(新美典昭住職)で防災訓練を行った。市の文化財に指定される喚鐘(かんしょう)や、歴史的に価値がある建物を守ろうと寺関係者と消防機関が連携して初期活動の態勢を確認した。
 寺にある釣り鐘の喚鐘は1488(長享2)年に鋳造された。奥三河地域の土豪奥平氏が寄進したことや制作年代の銘が刻まれ、市内にある釣り鐘の中で最も古く貴重な史料として1964年に市有形文化財に指定されている。また寺は1574(天正2)年に作手・亀山城主の奥平貞能が再建したとして市が本堂や庫裏など3棟を国登録文化財へ申請する方針となっている。
 訓練は建物から出火して延焼拡大のおそれがあるとの想定で行われた。新美住職が室内から貴重品を避難させた後に、消火器で初期消火、通報で駆けつけた消防隊員が放水した。
(安藤聡)

豊橋・赤岩寺で消防訓練

 文化財防火デーの26日、文化財の保護や防火防災の意識を高めようと、豊橋市中消防署などが協力して豊橋市多米町の赤岩寺(せきがんじ)で消防訓練を行った。同寺で実施するのは今回で7回目となる。
 同寺関係者や檀家、自治会、中消防署東分署、消防団などの計30人が参加。赤岩山林野の山火事が同寺本堂に飛び火した想定で、文化財搬出や消火訓練を行った。
 出火を発見した住職が寺関係者や檀家、自治会に協力を要請し通報。重要文化財が納められた訓練用の箱を次々に搬出し、消火器などで初期消火にあたった。駆けつけた東分署と多米分団が本堂の3カ所で放水した。
 中消防署東分署の大井盛行署長は、文化財の搬出は協力しスムーズにできたと成果を評価し、「先人が築いた貴重な文化財を守って後世に伝えていく義務がある。今後も地域で文化財を守っていきましょう」と話した。
 同寺では2011(平成23)年、原因不明の火災で客殿が焼け、安置されていた市指定文化財の仏像3体が焼失した。
(井嶋義典)

新城市の永住寺でも

 文化財防火デーにあわせ、新城市教育委員会は26日、同市裏野の永住寺(新美典昭住職)で防災訓練を行った。市の文化財に指定される喚鐘(かんしょう)や、歴史的に価値がある建物を守ろうと寺関係者と消防機関が連携して初期活動の態勢を確認した。
 寺にある釣り鐘の喚鐘は1488(長享2)年に鋳造された。奥三河地域の土豪奥平氏が寄進したことや制作年代の銘が刻まれ、市内にある釣り鐘の中で最も古く貴重な史料として1964年に市有形文化財に指定されている。また寺は1574(天正2)年に作手・亀山城主の奥平貞能が再建したとして市が本堂や庫裏など3棟を国登録文化財へ申請する方針となっている。
 訓練は建物から出火して延焼拡大のおそれがあるとの想定で行われた。新美住職が室内から貴重品を避難させた後に、消火器で初期消火、通報で駆けつけた消防隊員が放水した。
(安藤聡)

放水訓練をする東分署員と多米分団員ら=赤岩寺で
放水訓練をする東分署員と多米分団員ら=赤岩寺で
初期消火する新美住職ら=新城市裏野で
初期消火する新美住職ら=新城市裏野で

カテゴリー:社会・経済

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