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豊橋でBCPの実効性高めるセミナー

大阪府北部地震を振り返り、効果的な訓練手法など説明する中澤さん=豊橋商工会議所で
大阪府北部地震を振り返り、効果的な訓練手法など説明する中澤さん=豊橋商工会議所で

 大阪府北部地震を教訓にBCP(事業継続計画)の実効性を高めるセミナーが28日、豊橋商工会議所であった。講師を務めた危機管理とBCPの専門誌「リスク対策.com」主筆の中澤幸介さんが「災害をわがごとに置き換え、訓練を積み重ねていくことが対応力を上げるポイント」と訴え、企業が取り入れるべき訓練手法などを説明した。
 BCPは、災害時など企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画。セミナーは、同会議所と市の共催で行い、市内を中心とした企業の防災担当や総務などから約40人が参加した。
 中澤さんは、大阪府北部地震で震度5弱以上を観測した企業・事業所のアンケート結果を公表。初動対応として安否確認システムの導入や社員の防災・BCP教育が役に立ったという意見がある一方で、「対策の中心となる総務が被災し、対応が遅れた」「勤務中の社員の帰宅要請と出勤遅延が重なり、従業員の確保が難しくなった」など、浮き彫りになった課題についても紹介した。
 その上で、危機対応の3要素「予測」「予防」「対応」に考えを巡らせながら、各社で目的に合わせた訓練を行う必要性を説いた。
 後半は、参加者が大阪府北部地震と同時刻の午前7時58分に、震度7の地震が豊橋市で発生した想定で対応を検討。6グループに分かれ、それぞれ商社や製造業、運送業など実際にある企業の従業員になりきり、行動や課題を洗い出した。
(飯塚雪)

 大阪府北部地震を教訓にBCP(事業継続計画)の実効性を高めるセミナーが28日、豊橋商工会議所であった。講師を務めた危機管理とBCPの専門誌「リスク対策.com」主筆の中澤幸介さんが「災害をわがごとに置き換え、訓練を積み重ねていくことが対応力を上げるポイント」と訴え、企業が取り入れるべき訓練手法などを説明した。
 BCPは、災害時など企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画。セミナーは、同会議所と市の共催で行い、市内を中心とした企業の防災担当や総務などから約40人が参加した。
 中澤さんは、大阪府北部地震で震度5弱以上を観測した企業・事業所のアンケート結果を公表。初動対応として安否確認システムの導入や社員の防災・BCP教育が役に立ったという意見がある一方で、「対策の中心となる総務が被災し、対応が遅れた」「勤務中の社員の帰宅要請と出勤遅延が重なり、従業員の確保が難しくなった」など、浮き彫りになった課題についても紹介した。
 その上で、危機対応の3要素「予測」「予防」「対応」に考えを巡らせながら、各社で目的に合わせた訓練を行う必要性を説いた。
 後半は、参加者が大阪府北部地震と同時刻の午前7時58分に、震度7の地震が豊橋市で発生した想定で対応を検討。6グループに分かれ、それぞれ商社や製造業、運送業など実際にある企業の従業員になりきり、行動や課題を洗い出した。
(飯塚雪)

大阪府北部地震を振り返り、効果的な訓練手法など説明する中澤さん=豊橋商工会議所で
大阪府北部地震を振り返り、効果的な訓練手法など説明する中澤さん=豊橋商工会議所で

カテゴリー:社会・経済

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