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ジェニーさん迎え平田さんと障害者ら創作劇披露

手話通訳者㊧と共に舞台に立つジェニーさん=プラットで
手話通訳者㊧と共に舞台に立つジェニーさん=プラットで
平田満さん㊧と共に障害がある人たちが3日間かけ作り上げた演劇を披露した=同
平田満さん㊧と共に障害がある人たちが3日間かけ作り上げた演劇を披露した=同

 2012年ロンドンパラリンピックの開会式で共同ディレクターを務めたジェニー・シーレイさんを招いた講演と創作ワークショップ発表会が24日夜、豊橋市穂の国とよはし芸術劇場プラットで開かれた。ジェニーさんは、同市出身の俳優平田満さん(同劇場アソシエイト)と障害のある6人を含む22人が3日間にわたり作った演劇と自身の経験を通じて、障害者による芸術活動の社会的価値について理解を促した。

 障害があるプロの俳優・演出家による英国の劇団「グレイアイ・シアター・カンパニー」の芸術監督で、自身も聴覚に障害があるジェニーさん。講演では、障害者の舞台芸術界をリードする中、重視していることについて「芸術的に質の高い体験が、目が見えない人、耳が聞こえない人ら、誰でもアクセス可能かを常に考えている」と説明。
 また、障害について、割れた陶器をつなぎ合わせて、元の形に復元する伝統的な方法「金継ぎ」を例えに「欠陥、欠点、違いは金のように輝くものになりうる」と多様性の素晴らしさを訴えた。
 その後、ジェニーさんとともに参加者が22日から3日間かけて作った、シェイクスピアを基にしたいくつかのシーンを舞台で披露。手話通訳者を置き、失語症の男性はセリフを書いた紙を見ながら、病気の後遺症で歩くことが不自由な女性は共演者に手を引かれ、舞台に立った。
 終演後のトークでは、知的障害がある役者・千葉昇司さん(27)=大阪府=が「障害がある人でも活躍できると感じた。障害を隠さず、力をつけていきたい」などと晴れやかな表情を浮かべた。
 観客も、芸術活動が限界を広げる可能性に期待。重度の身体障害のある息子がいる男性は「羽ばたける場所があることが生きがい、糧になる。自分の力を発揮できる場所をつくりたい。可能性をとても感じました」、聴覚障害者の男性は「きょうの舞台を参考に、もっと地域の活動を見直していけると思った」などと話した。
(飯塚雪)

 2012年ロンドンパラリンピックの開会式で共同ディレクターを務めたジェニー・シーレイさんを招いた講演と創作ワークショップ発表会が24日夜、豊橋市穂の国とよはし芸術劇場プラットで開かれた。ジェニーさんは、同市出身の俳優平田満さん(同劇場アソシエイト)と障害のある6人を含む22人が3日間にわたり作った演劇と自身の経験を通じて、障害者による芸術活動の社会的価値について理解を促した。

 障害があるプロの俳優・演出家による英国の劇団「グレイアイ・シアター・カンパニー」の芸術監督で、自身も聴覚に障害があるジェニーさん。講演では、障害者の舞台芸術界をリードする中、重視していることについて「芸術的に質の高い体験が、目が見えない人、耳が聞こえない人ら、誰でもアクセス可能かを常に考えている」と説明。
 また、障害について、割れた陶器をつなぎ合わせて、元の形に復元する伝統的な方法「金継ぎ」を例えに「欠陥、欠点、違いは金のように輝くものになりうる」と多様性の素晴らしさを訴えた。
 その後、ジェニーさんとともに参加者が22日から3日間かけて作った、シェイクスピアを基にしたいくつかのシーンを舞台で披露。手話通訳者を置き、失語症の男性はセリフを書いた紙を見ながら、病気の後遺症で歩くことが不自由な女性は共演者に手を引かれ、舞台に立った。
 終演後のトークでは、知的障害がある役者・千葉昇司さん(27)=大阪府=が「障害がある人でも活躍できると感じた。障害を隠さず、力をつけていきたい」などと晴れやかな表情を浮かべた。
 観客も、芸術活動が限界を広げる可能性に期待。重度の身体障害のある息子がいる男性は「羽ばたける場所があることが生きがい、糧になる。自分の力を発揮できる場所をつくりたい。可能性をとても感じました」、聴覚障害者の男性は「きょうの舞台を参考に、もっと地域の活動を見直していけると思った」などと話した。
(飯塚雪)

手話通訳者㊧と共に舞台に立つジェニーさん=プラットで
手話通訳者㊧と共に舞台に立つジェニーさん=プラットで
平田満さん㊧と共に障害がある人たちが3日間かけ作り上げた演劇を披露した=同
平田満さん㊧と共に障害がある人たちが3日間かけ作り上げた演劇を披露した=同

カテゴリー:社会・経済 / 芸能・文化

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