蒲郡で「名鉄西尾・蒲郡線」利用促進大会

　名鉄西尾・蒲郡線の利用促進大会が28日、蒲郡市民会館で開かれた。沿線住民ら約３００人が参加。沿線の蒲郡、西尾の両市立中学、県立高校生が路線の必要性を訴えたほか、地域と協働で公共交通を考えていくことを申し合わせた。
　沿線の蒲郡市民でつくる「市民まるごと赤い電車応援団」、西尾市民でつくる「西尾市名鉄西尾・蒲郡線応援団」が共催した。
　生徒による意見発表で蒲郡市西浦中学校２年の下野太聖君、羽野里音さん、左右田遥奈さんは「将来のことを考えるためにもかけがえのない存在。西浦をつなぐものとして乗る人たちにとって重要な電車です」と主張した。西尾市の県立鶴城丘高校の生徒たちは校内生徒へのアンケートをもとに「ＩＣカード乗車券を導入すれば、ラグーナなど蒲郡への行楽に行きたいという生徒が60％あった」と報告した。
　名城大学の松本幸正教授が基調講演し、地域と協働して公共交通を考えるまちづくりの必要性を説いた。
　名鉄西尾・蒲郡線は延長27・３㌔区間（西尾線の西尾－吉良吉田区間、蒲郡線の蒲郡－吉良吉田の全線）で乗客減のために路線存続が危ぶまれている。沿線の蒲郡、西尾の両市が財政支援し、運行は２０２０年度までの継続が決まっている。
（安藤聡）