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田原・宇津江海岸に大量の漂着ごみ

漂着した大量のごみ=宇津江海岸で
漂着した大量のごみ=宇津江海岸で

 渥美半島の三河湾・宇津江海岸に大量の漂着ごみが押し寄せている。目に余る状況に「放っておけない」と地元の若者らが中心になり、急きょ12月1日、「海に戻すな」を合言葉に清掃活動を企画。人手や費用も必要なため協力を呼び掛けている。
 かつては海水浴場が開設されていた宇津江海岸。木々や竹のほか、鉢、ペットボトルなどのプラスチック類といった漂着ごみが海岸線およそ300㍍にわたってたまり、その面影すらない。
 実は10月6、7の両日、地元の市民団体「渥美半島の里海を美しくする会」が半島の三河湾側、田原市・白谷地区から宇津江地区にかけた海岸を清掃した。台風24号の影響で流れ着いたごみを参加者約80人が拾い集めた。
 宇津江海岸もきれいになったが、2日後、吹きつけた西風にあおられ、再び、ごみの山ができ始めた。地元住民から会のメンバーに「ごみがすごい。一度見てほしい」と連絡が入った。「40年、漁師をやっているが、こんな量のごみは見たことがない」との声も寄せられた。
 海岸を見て大量のごみに驚いたメンバーは「今年は台風が相次いだ。海にさまよっているごみが押し寄せている」と話す。三河湾などに生息する小型のイルカ・スナメリの死体も打ち上がっていた。
 以前は「また海に戻る」と、漂着ごみをそのままにしていた時代もあったが、世界的に問題となっているマイクロプラスチックが懸念される。会のメンバーたちは「海岸のプラスチックは太陽の紫外線や熱で粉々になり、マイクロプラスチックとなって海を汚染。魚などが食べてしまう」と話し、海岸の清掃を続けている。
 こうした現状の中、今回、会にも入っている地元の若者らが「里海ビーチクリーン・スナメリの会」(千賀吉晃代表)を結成。「マイクロプラスチックになる前に拾うぞ」と12月1日午前9時からに清掃活動「里海ビーチクリーン」を実施する。
 ただ、10月に行った時と比べ3倍はあるというごみの量。人手が必要な上、回収した漂着ごみの運搬、処分などの費用もかかるため「多くの人に協力をお願いしたい」と訴えている。問い合わせは事務局の林さん(080・3702・2525)へ。
(中村晋也)

 渥美半島の三河湾・宇津江海岸に大量の漂着ごみが押し寄せている。目に余る状況に「放っておけない」と地元の若者らが中心になり、急きょ12月1日、「海に戻すな」を合言葉に清掃活動を企画。人手や費用も必要なため協力を呼び掛けている。
 かつては海水浴場が開設されていた宇津江海岸。木々や竹のほか、鉢、ペットボトルなどのプラスチック類といった漂着ごみが海岸線およそ300㍍にわたってたまり、その面影すらない。
 実は10月6、7の両日、地元の市民団体「渥美半島の里海を美しくする会」が半島の三河湾側、田原市・白谷地区から宇津江地区にかけた海岸を清掃した。台風24号の影響で流れ着いたごみを参加者約80人が拾い集めた。
 宇津江海岸もきれいになったが、2日後、吹きつけた西風にあおられ、再び、ごみの山ができ始めた。地元住民から会のメンバーに「ごみがすごい。一度見てほしい」と連絡が入った。「40年、漁師をやっているが、こんな量のごみは見たことがない」との声も寄せられた。
 海岸を見て大量のごみに驚いたメンバーは「今年は台風が相次いだ。海にさまよっているごみが押し寄せている」と話す。三河湾などに生息する小型のイルカ・スナメリの死体も打ち上がっていた。
 以前は「また海に戻る」と、漂着ごみをそのままにしていた時代もあったが、世界的に問題となっているマイクロプラスチックが懸念される。会のメンバーたちは「海岸のプラスチックは太陽の紫外線や熱で粉々になり、マイクロプラスチックとなって海を汚染。魚などが食べてしまう」と話し、海岸の清掃を続けている。
 こうした現状の中、今回、会にも入っている地元の若者らが「里海ビーチクリーン・スナメリの会」(千賀吉晃代表)を結成。「マイクロプラスチックになる前に拾うぞ」と12月1日午前9時からに清掃活動「里海ビーチクリーン」を実施する。
 ただ、10月に行った時と比べ3倍はあるというごみの量。人手が必要な上、回収した漂着ごみの運搬、処分などの費用もかかるため「多くの人に協力をお願いしたい」と訴えている。問い合わせは事務局の林さん(080・3702・2525)へ。
(中村晋也)

漂着した大量のごみ=宇津江海岸で
漂着した大量のごみ=宇津江海岸で

カテゴリー:社会・経済

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