1日に「豊橋スイミングスクール」40周年

　「豊橋スイミングスクール」が１日、創立40周年を迎えた。県の２０２０年東京五輪あいち強化指定選手を輩出するなど、歴史だけでなく、実績も兼ね備える。運営会社は、豊橋市向山町の「アクアヴィータ　プール＆スパ」で同スクールなど４クラブを運営。40周年を記念し、４月からは障害のある子どもを対象にした「パラスイミングレッスン」を同市で初めて開校する。
　豊橋倉庫（同市）の子会社「豊倉サービス」（石川誠社長）が運営。豊橋スイミングは子ども向けで、ベビーから選手コースまである東三河最大のクラブだ。
　全国ジュニアオリンピック選手は10年連続、全国中学校水泳競技大会（全中）出場選手は６年連続で輩出している。
　今、注目されているのは同市立東部中学３年の加藤晃成さんで、小学生時代は日本学童新記録を５種目で樹立し、現在、東京五輪あいち強化選手に指定されている。
　加藤さんのほかに、全国ジュニアオリンピックで同市立二川中学１年の和田望実さんが平泳ぎ３位、同市立福岡小学校５年の鈴木崇弘君が背泳ぎ３位と、次の世代も着実に育っている。
　スイミング以外には、成人向けアクアフィットネス「クラブアクアヴィータ」、子どもから成人のトライアスロンスクール「チームゴーヤー　アクアヴィータ」、女性専用簡単フィットネス「ボディキュッと豊橋」の３クラブがあり、総会員は約２５００人に及ぶ。
　クラブアクアヴィータは昨年、三河地区の16クラブ対抗の第29回マスターズ水泳大会で悲願の初優勝。第６回大会から23連覇の岡崎竜城スイミングクラブを破った。前年に初の準優勝を果たし、優勝を目指して練習を重ねた。
　チームゴーヤーは、小学生から大人まで70人が在籍。トライアスロン伊良湖大会（田原市）では、男子が２０１６年に１～３位、女子が17年に１～３位を独占した。新城市の県立豊川工業高１年の大谷友哉さんが、日本トライアスロン連合ジュニア強化選手、２０２０年東京五輪あいち強化選手に指定されている。
　４月１日開校のパラスイミングスクールは、知的障害、身体障害のある生後６カ月から小学生までが対象。毎週土曜の夕方にレッスン時間を設ける。石川社長は「補助具なども必要なく、水の中はバリアフリー。スタッフに加え、保護者も入水して、自由にのびのびと楽しんでもらえれば」と話す。
　今月１日から募集を始める。詳細は豊橋スイミングスクール（０５３２・53・１２８１）へ。
（中村晋也）