田原署が地域安全教室

　田原署は17日、マジックを織り交ぜた漫談広報や護身術の指南など、趣向を凝らした地域安全教室を田原市泉市民館で開いた。近くの泉保育園児31人や幅広い年代の住民１００人以上が参加し、犯罪が１件でも減るよう防犯意識を高めた。
　泉駐在所の三宅明徳巡査長(44)とウエットスーツ姿の「サーファーコノハけいぶ」の漫談に、子どもたちは大興奮。三宅巡査長は、カードマジックを交えながら自宅や車の鍵掛け徹底を大人たちに訴えたほか、スケッチブックから反射材付きの花を出して驚かせ、夜道での反射材着用も呼び掛けた。
　護身術では、不審者に声を掛けられた際の正しい対応を学び、子どもたちも一緒になって実践練習した。
　安全教室の冒頭、金原明善署長から一日警察署長を委嘱された泉校区長の山内敏久さんは「１件でも犯罪が減らせるように皆さんと努力していきたい」と誓った。
　田原署によると、市内の刑法犯認知件数は２００３(平成15)年の１０７１件をピークに減少。昨年は５分の１となる２１２件(前年比17件減)で、今年も４月末までに50件(前年同期比17件減)だった。一方で、飲酒運転や自転車による交通事故が相次いでおり、「出合い頭が多いので注意してほしい」などと話した。
(飯塚雪)