西村さんら大工技能士3級に合格

　豊川市一宮町の県立東三河高等技術専門校（崎下雅司校長）で22日、国家資格の建築大工技能士の合格証書交付式が行われた。３級の合格者３人に、崎下校長から合格証書が伝達された。
　実技試験は１月に実施され、木材の加工や組み立てで小屋組みと呼ばれる課題作品を制限時間の２時間45分内に製作。寸法の正確性などが評価対象となり、同校からは建築総合科の当時１年生６人が挑戦し、４人が合格した。このうち、鈴木涼介さん（20）＝田原市＝と小林拓矢さん（19）＝豊川市＝に加え、西村虎己（こうき）さん（16）＝同＝に合格証書が手渡された。
　最年少の西村さんは「試験では自信がなかったので、びっくりした」と笑顔。中学生の時、テレビで大工の仕事を特集した番組を見て建築士への夢を抱いた。のこぎりなどを使った加工の技術に自信があり「組み立てなど、基本的な部分を間違えないように心掛けた」と振り返った。　
　技能五輪や若年者ものづくり競技大会への出場も視野に入れている金の卵。スペインのサグラダ・ファミリアなどの芸術的な建物に関心があり「将来は家だけでなく、公共施設のような未来に残るような建築に携わりたい」と意気込んだ。
　交付式には今春入学した１年生らも出席。崎下校長は「１級、２級に向けてさらなる自己研さんに励んでほしい」と期待した。
（由本裕貴）