イオンモール進出で八南連区 豊川市に要望書提出

　豊川市の八南連区（神道真典連区長）が、地元八幡地区への大型商業施設イオンモールの進出計画を受けて、市に要望書を提出した。細かい交通対策や、イオンモール進出を地域の活性化につなげる具体的な取り組みを求めた。
　イオンモール計画地の北西側に位置する八幡、市田、野口の３町内会でなる八南連区は、１月に続いて２度目の要望書の提出。前回の要望内容を再度精査し、全24点にわたって要望した。
　中でも交通対策における要望が多く、名鉄線路沿いの文化会館予定地（日立跡地）側への早急な歩道の整備、建設の工事車両の蔵子線のみの利用、周辺の生活道路への具体的な車両流入防止策、計画地周辺５カ所へのガードレール整備、姫街道の交差点「八幡町」のスクランブル化、東三河環状線につなぐ蔵子白鳥線での農道用車線の整備などを求めた。
　また、東名高速・赤塚パーキングエリアのスマートＩＣ化や接続道路の整備、八幡駅から市民病院、新文化会館、イオンモールをつなぐ歩行者専用デッキの整備、八幡駅を中心とした赤塚山公園や国分尼寺史跡公園などを運行する地域路線バスの運行といった、イオンモール進出を新たなまちづくりにつなげる施策も要望。歩行者専用デッキについては「デッキの両サイドに市内商業者の店舗を誘致し、市場のような商店街をつくることも考える」とした。
　このほか、住民の安心安全を守るため、各町内での道路照明や防犯カメラの設置、計画地周辺の利便性向上に伴う人口増加を見越した保育園・児童クラブの子どもの受け入れ態勢や通学路の安全の確保、市田町、野口町での公園の整備なども求めた。
（由本裕貴）