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15年のラグビーW杯語る稲垣氏

W杯イングランド大会の日本代表チームについて話す稲垣氏=ホテルアークリッシュ豊橋で
W杯イングランド大会の日本代表チームについて話す稲垣氏=ホテルアークリッシュ豊橋で

 豊橋ロータリークラブ(縣政行会長)の例会が29日、豊橋市駅前大通のホテルアークリッシュ豊橋で開かれた。日本で来月開幕するラグビーのワールドカップ(W杯)を控える中、2015(平成27)年のW杯・イングランド大会で南アフリカを破るなど3勝し、世界を驚かせた日本代表のチームディレクターだった稲垣純一氏が登壇し、日本代表の挑戦を振り返った。
 8年前にさかのぼり、稲垣氏は「今年のW杯の日本開催が決定していたが、当時の国内調査では開催を知っている人はわずか8%。この現状を変えるには世界で勝つしかない。2019年の成功はあり得ない。その最後のチャンスが15年のW杯だった」と説明した。
 「それには世界で勝てる監督を招へいする必要があった」と言い、日本ラグビーの歴史を変えた立役者、エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)招へいのいきさつを紹介。「日本ラグビーの新しい歴史をつくる」「2015年のW杯でベスト8」「心を動かすラグビーをやる」の明確な目標も立て、猛練習を重ねた。
 「選手が言うことを聞かないと、エディーが辞めると言ったこともあった」「エディーと戦い出して代表チームが強くなり、選手には成功体験があったため、厳しい指導についていった」と4年間のエピソードも披露した。
 迎えたイングランド大会。当時、世界ランク3位の南アフリカに挑む前夜、南アフリカが勝つと言われた中で選手らに「エディーは努力を信じよう」と投げかけた。結果、逆転勝ちを収めた日本代表。稲垣氏は「これは奇跡でない。新しい歴史をつくるための選手の努力の成果」と強調した。
 来月のW杯には「2015年以上の感動を日本中、世界中に与えてほしい」と期待を込めて話した。
 稲垣氏は現在、東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会大会事務局会場マネジメント部に所属し「オリンピックに関われる幸せをかみしめて仕事にまい進したい」と述べた。
(中村晋也)

 豊橋ロータリークラブ(縣政行会長)の例会が29日、豊橋市駅前大通のホテルアークリッシュ豊橋で開かれた。日本で来月開幕するラグビーのワールドカップ(W杯)を控える中、2015(平成27)年のW杯・イングランド大会で南アフリカを破るなど3勝し、世界を驚かせた日本代表のチームディレクターだった稲垣純一氏が登壇し、日本代表の挑戦を振り返った。
 8年前にさかのぼり、稲垣氏は「今年のW杯の日本開催が決定していたが、当時の国内調査では開催を知っている人はわずか8%。この現状を変えるには世界で勝つしかない。2019年の成功はあり得ない。その最後のチャンスが15年のW杯だった」と説明した。
 「それには世界で勝てる監督を招へいする必要があった」と言い、日本ラグビーの歴史を変えた立役者、エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)招へいのいきさつを紹介。「日本ラグビーの新しい歴史をつくる」「2015年のW杯でベスト8」「心を動かすラグビーをやる」の明確な目標も立て、猛練習を重ねた。
 「選手が言うことを聞かないと、エディーが辞めると言ったこともあった」「エディーと戦い出して代表チームが強くなり、選手には成功体験があったため、厳しい指導についていった」と4年間のエピソードも披露した。
 迎えたイングランド大会。当時、世界ランク3位の南アフリカに挑む前夜、南アフリカが勝つと言われた中で選手らに「エディーは努力を信じよう」と投げかけた。結果、逆転勝ちを収めた日本代表。稲垣氏は「これは奇跡でない。新しい歴史をつくるための選手の努力の成果」と強調した。
 来月のW杯には「2015年以上の感動を日本中、世界中に与えてほしい」と期待を込めて話した。
 稲垣氏は現在、東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会大会事務局会場マネジメント部に所属し「オリンピックに関われる幸せをかみしめて仕事にまい進したい」と述べた。
(中村晋也)

W杯イングランド大会の日本代表チームについて話す稲垣氏=ホテルアークリッシュ豊橋で
W杯イングランド大会の日本代表チームについて話す稲垣氏=ホテルアークリッシュ豊橋で

カテゴリー:社会・経済 / スポーツ

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